カメラ導入、離席も逐一報告…テレワーク「監視システム」でストレス限界!

 LINEリサーチによれば、3月には職場がテレワークに対応しているという回答が14%だったのに対し、4月には35%にまで増加していることが明らかになった。しかし、緊急事態宣言から3週間あまりが経ち、テレワークによるストレスが限界に達しているという声も少なくない。

「テレワークにおけるストレスは大きく分けて2つ。1つは仕事場によるもので、もう1つは仕事のレスポンスに対するものとなっています。前者は例えば自室がなくリビングで仕事しなければならず、《デスクワーク用の机や椅子じゃないから、長時間座って仕事をしていると腰が痛くなる》《居間で仕事をしていると妻が観るテレビの音にイライラ、子供のゲームの音にイライラしてしまう》などとしたケースです。一方の後者は、《確認のため上司に送ったメールの返事がなく、次の仕事に取りかかれない》《部下に依頼した仕事の進捗報告がなく、状況がわからずやきもきする》といった、顔と顔を合わせる職場とは違った効率の悪さを訴えるものですね」(ITジャーナリスト)

 現状、緊急事態宣言は5月6日までとなっているが、その後もさらに延長される可能性も高まっており、テレワークもしばらく継続される公算が強い。そんな中、さらにストレスが溜まりそうな例も登場し話題となっている。

「最近ではテレワークの仕事ぶりを監視するシステムを導入する企業も増えています。サボっていないかウェブカメラで仕事している姿を確認されたり、“着席中”と“退席中”を伝えるボタンが用意され、休憩のたびにクリックしなければならないなど、管理する側にとっては非常に好都合なシステムも出始めている。管理される側にとってはたまったものではないでしょうね」(前出・ITジャーナリスト)

 通勤のストレスから解放されるのはいいが、それを上回るストレスは勘弁といったところだろう。

(小林洋三)

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