ボクシングのWBA・IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥が4月17日に自身のツイッターアカウントを更新し、“ソーシャル・ディスタンス“の必要性が叫ばれる中、いまだにマスクをせずに握手をしてほしいと頼まれることがあると嘆いている。
新型コロナウイルスの感染が拡大し、社会活動を行う上で他者との接触感染や飛沫感染などを避ける動きが各地で強まっているが、井上は「未だにマスクもしないで『握手してください』って求めてくる人、本当によーく考えてね、、」とのツイートに怒りをにじませ、続けて、「僕には守る家族や仲間がいます。丁重にお断りしましたが、まだまだこの世界的な現状を把握できていない人がいるなんて理解ができない」と投稿。
また、井上の活動をマネジメントするホリプロスポーツも公式ツイッター上で井上のつぶやきを引用し、「応援して下さる皆様からの、握手に応じたく無いわけないんです。応援して下さる皆様の期待にお応えする為にも、どうぞ今はご理解の程、宜しくお願い致します」とツイート。この投稿に対して、さらに井上が「そんな事を思った事はないですよ。ただ、今の状況をしっかりと理解して欲しいだけなんです。。」と述べ、あくまでファンとの交流を嫌がっているわけではないことを強調した。
「この井上の悲痛な叫びには世間からも同情の声が集まり、『例えマスクしてても、握手はせえへん方がええよ』『全く同感。井上選手は日本の宝ですし、コロナなんかに絶対に感染させてはいけないのです。そこのところを理解できないようでは真のファンとしての資格もない』『マスク関係なく握手自体をやめましょう』といった指摘が続出。仮にマスクを着用していた場合に井上が握手に応じているのかはわかりませんが、このご時世ですから、そもそも握手を求めること自体がマナー違反であり、“反則行為”であることを発信しても良いかもしれませんね。お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志は2月中旬の時点で『ゴメン、しばらく握手は控えるわ』と宣言し、ファンからの理解を求めていましたが、同じく井上も今は命を守る行動を優先すべきでしょう」(テレビ誌ライター)
“日本ボクシング史上最高の才能“とも謳われる井上はリングの上では対戦相手を容赦なく滅多打ちにしてきたが、しばらくは他人との“濃厚な接触“を控えていく必要がありそうだ。
(木村慎吾)