いま、自由に言いたいことを書き込むネット上だけでなく、仕事場でのちょっとした世間話でもめちゃくちゃ嫌われている層がいる。それが「何でも大谷オヤジ」だとか。
大谷とはもちろん、MLBのエンゼルスでア・リーグの本塁打王争いで独走する大谷翔平選手のこと。ひいき目なしに、いま日本でもっとも人気のある有名人であることは間違いなし。本職のスポーツ関連だけでなく、金融関係や、はては化粧品の分野までCMキャラクターとして広告塔に。有名芸能人が束になっても敵わないほどの独り勝ち状態だ。
でも、そんな圧倒的人気の大谷選手のおかげで日本中にウザい人種が大増殖。そのせいで本家の大谷選手のアンチまで出現しているというからシャレになっていないとか。
「大谷オヤジとは、どんなことも大谷選手と比較して蔑んだり評価査定をする人たちです。たとえば今回、25日に沖縄で開幕するバスケットボールW杯に日本のエースとして期待されていた八村塁選手(レイカーズ)が、初めてフリーエージェントを迎えることを理由に、大会に出場しないことが6月に発表されました。ところが八村選手を欠く日本代表はW杯前の強化試合で強豪国に歯が立たなかった。すると、野球のWBCで活躍した大谷選手を『日本のために出場した人格者』と祭り上げつつ、八村選手を『日本にバスケブームを起こそうとしなかった戦犯』『大谷は日本の誇りだけど八村は…』などと蔑むコメントなどを書き込む、いわゆる大谷オヤジが出現してファンから総スカンを食らっているんです」(スポーツライター)
NBAで生き残りをかけている八村選手を蔑むコメントにはバスケファンは激怒。大谷選手を比較対象にしていることから『何でも大谷と比較する奴は野球だけ見てろ!』『大谷はLAのクソ弱なエンゼルスだけど八村はレイカーズだぞ!』など、もはやケンカ腰。それもあって、純粋な大谷ファンが困惑気味に「勝手に(大谷選手の)名前を出して炎上しないでほしい。本人はそんなこと絶対に思ってないから」と訴える声まであるとか。
「大谷オヤジはとにかく何でも大谷選手を引き合いに出します。サッカーでも三笘選手と大谷選手の知名度を比べて悦に入ったり、ボクシングの井上尚弥選手が新たな階級で王者になったときもアメリカで大谷選手は誰もが知っているが、軽量級の井上選手はそれほど知られていないなど根拠のない大谷アゲをしていました。実際はボクシング界の全階級でのランキング(パウンドフォーパウンド)で1位争いをしている井上選手は大谷選手と並ぶかそれ以上の価値がありますから、やはりボクシングファンの嫌悪感を煽っていましたね」(前出・スポーツライター)
実際は海外在住のタレント、野沢直子が遠慮気味に話していたようにアメリカの野球人気はバスケの足元にも及ばない。でも、大谷選手の活躍を我がことのように感じて溜飲を下げているオヤジたちにはそんなことは関係なし。もはやスポーツどころか、若者の生態に関する話題でも大谷選手を引き合いに出すほど病的な状態だという
「何か犯罪で若者が捕まると『大谷と同じくらい(の年齢)なのに何でこうも違うのかね』と家族に話を振ったりするオヤジもいると言います。また、オフィスなどでは野球の興味のないOLなどにも『今日も打ったね、大谷』と話しかけたり、中には『女子なら大谷と結婚したい?』などのハラスメント気味の会話さえ展開されているとか(笑)」(前出・スポーツライター)
でも、そんなオヤジたちはものの見事に嫌われている。もしアナタに心当たりがあるなら、明日から少し注意するべきかも!?
(飯野さつき)