行列クラスター、暴力、転売を防ぐ!ドラッグストアが「マスク販売」改革へ

 新型コロナウイルス感染拡大によるマスク不足が続く中で、開店前からドラッグストアに行列が出来ていることが問題視されているが、ここにきて開店直後にマスクを販売しないことを宣言するドラッグストアが急増しているという。

「SNS上では『ツルハドラッグ』や『杏林堂薬局』などのドラッグストアで、”開店直後にマスクを販売しない”との掲示を見たという報告が相次いでおり、4月7日には北海道内で展開する『サッポロドラッグストアー』(サツドラ)が公式ツイッターで『少しでも多くのお客さまに購入の機会を設けることを目的に、サツドラでは明日8日より原則全店でマスク・消毒液などの「開店時」の販売を中止させていただきます』と報告しています」(ネットライター)

 これにネット上では、《早朝から並べる人だけがマスクを買えるのはおかしいと思ってたから、ナイス判断だと思う》《早朝から大勢が行列してるけど、そこからクラスター感染しそうだもんね》《未だに転売目的か知らないが、中国系の人がかなり並んでるみたいだから助かる》など絶賛する声が多く上がっていたが、中には《1日中ドラッグストアに張り込んだり、「販売時間を教えろ」って電話が山ほど掛かってきたりしそうで、スタッフは大丈夫かな》と心配する声も見られる。

「ドラッグストアでは、スタッフがマスクをしているだけで『入荷したマスクを一番先に購入しているのではないか』といったクレームが入るそうですから、開店直後にマスクを販売しないことに対するクレーマーや暴力事件まで起こす輩が続出しそうな気配です。台湾では生産するマスクを政府が買い上げ、保険証と連動させて配布するシステムを作っていますが、そろそろ日本でも販売店任せにするのではなく、何らかの対策を講じる必要があるのではないでしょうか」(経済ジャーナリスト)

 いずれにせよ、マスク不足の状態はしばらく続きそうだ。

(小林洋三)

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