アメリカの元バスケットボール選手コービー・ブライアント氏が1月27日、ヘリコプター事故によって他界し、世界に衝撃をもたらしたが、故人への別れのメッセージに“コピー&ペースト“が用いられたとして2人のスーパースターに非難が集まっている。
家族と共に搭乗していたヘリコプターが濃霧の中で災難に遭い、突如としてこの世を去ってしまったコービー氏。バスケ界だけでなく、様々なアスリートと交流を築いていた英雄には、多方面から追悼のメッセージがSNSを通して発信されたが、その中で物議を醸す内容となったのがポルトガル代表サッカープレーヤーのクリスティアーノ・ロナウドと、同じく元ポルトガル代表のルイス・フィーゴによるお悔やみのメッセージだ。
2人はツイッターとインスタグラムのアカウントをそれぞれ更新し、ロナウドは27日8時40分、フィーゴは27日11時44分にコービー氏へ別れの言葉をツイートしたが、冒頭の一文を除くと、「Kobe was a true legend~」から始まり「~RIP Legend(どうか安らかに、英雄)」に至るまで一字一句変わらない全く同じ内容となり、合計169文字の被りがあったことから“コピペ疑惑“が浮上してしまった。
「新旧のポルトガルサッカー界の英雄同士がほとんど同じメッセージを投稿してしまったことで、それぞれの当該ツイートにはロナウドとフィーゴの投稿画面を比較した画像を添付するといった抗議のリプライが集まっています。考えられる原因としては、2人が共にポルトガルサッカー界きっての敏腕エージェントであるジョルジュ・メンデス氏のマネジメント会社と太い繋がりがあり、ファンは、ロナウドとフィーゴのプライベートにおけるサポートまでをも請け負うメンデス氏が追悼のメッセージテンプレを送信し、多忙を極める2人がそのままコピペしてしまったのではないかと推察しています。もちろん文章をそのまま引用したからといって、彼らがコービー氏の悲劇を蔑ろにしていることにはなりませんが、ロナウドに至っては8000万人を超えるフォロワーを抱えており、そのような場で追悼の言葉を発信するのであれば、コピペで済ませてしまったのは軽率だったといえるでしょう」(スポーツライター)
日本のファンからも「こういう悲劇の時くらいは、本人の言葉で書いてほしい」「形だけでもコメントを求められる立場なので代理人に任せるのは仕方ない。もし親友だったなら悲しいですけど」「自分の言葉じゃないならコメントなんてしない方が良いと思う」といった反応が飛び交い、仮に本人のツイートではなかったとしても、追悼メッセージに関しては細心の注意を払うべきだったとする指摘が集まっている。
やはり普段の日常的なツイートとは分けて発信すべきだったのかもしれない。
(木村慎吾)