こんなものまでサブスク!?電車・バス乗り放題+映画見放題で3万円!

 定額料金でモノや機能のサービスを得るサブスクリプション(以下サブスク)の市場は群雄割拠の様相を呈している。ニッチなものから大手が仕掛けるものまで、注目のサブスクを紹介したい。

 2017年、国内初の月額会員制コインランドリーとして東京・新宿山吹町に誕生したのが「Araeru」(アラエル)。会員登録すればカードキーが発行され、24時間いつでも店舗で洗濯ができる。洗濯から乾燥まで60分というスピード仕上げも魅力だ。洗濯機の空き状況や残り時間はスマホでチェック可能。スタンダードコースは1カ月4000円で洗濯と乾燥が20回分、プレミアムコースは5800円で30回分とややお得。現状1店舗だが、突然の雨や部屋干しのにおいなど、洗濯の悩みを解消できる。

「subsclife」(サブスクライフ)は日本初の家具のサブスクサービス。新品の有名ブランド家具を1個からレンタルできる。初期費用は月額利用料金と送料のみでOK。利用期間は3カ月〜24カ月で自由に選択できる。6カ月を経過すれば、商品を買い取ることも可能だ。その際、希望小売価格からその時点で支払い済みの合計金額との差額を支払う。

 東急グループでは交通と映画、食事が一体となった「東急線・東急バス サブスクパス」の実証実験を3月1日から開始。1カ月単位で東急線全線・東急バス全線の乗り放題乗車券を基本とし、「109シネマズ」の映画観放題パス、東急線沿線の駅構内にあるそば屋「しぶそば」の定額パス、専用電動自転車と駐輪場の貸与サービスのいずれか1つ以上をオプションとして組み合わせることができる。申し込みはすでに始まっているが、電動自転車のセットは2月10日頃を予定。例えば、東急線・東急バス全線1カ月乗り放題乗車券と、109シネマズ1カ月観放題パスがセットの価格は3万円。映画好きであれば興味があるはずだ。

「花の宅配サービスや子供向けのレンタルシューズなど、暮らしから娯楽までさまざまな定額制サービスが誕生しています。『Araeru』は洗濯する時間がなかなか取れない人には魅力ですが、店舗数が少ないのが弱点。今後の普及を待ちたいですね。『subsclife』は家具購入の費用を抑えたい人などにはおすすめ。ただ、中途解約する場合は、申し込んだ最低利用月数を超えていなければ中途解約手数料が発生するので注意が必要です。東急グループのサービスは東急線・東急バスのヘビーユーザーで、映画やそばが好きな人であれば、メリットは大きいでしょう」(情報誌ライター)

 次はどんなサブスクが現れるのか。

(石田英明)

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