シンガーソングライターの川本真琴が9月20日、ツイッターを更新。3連投で音楽のサブスクリプション(定額聴き放題サービス)への不満をぶちまけた。
川本は「サブスクでの利益がどれだけ少ないかを知ってほしい」と訴え、続く投稿で「サブスクというシステムを考えた人は地獄に堕ちてほしいと思っている」と恨み節。さらに「じゃあ、サブスクやめればというかもだけど、CDデッキを持ってない人も多くなって、どないしろという現実」とぶちまけた。
一連のツイートに「サブスクでミュージシャンに入る利益は実は少ない」と同情する声の一方、「音楽好きにとってサブスクほどありがたいものはないです」とサブスクを支持する意見もあった。
利用者には便利なサービスだが、アーティストには割に合わないシステムのようだ。実際、どれほどの印税が入るのか。
6月9日に公開された投資・金融の情報サイト「フィナシー」によると、印税はサブスク会社ごとに異なるが、1回あたりの再生で0.01円あれば高いほうだという。1万回再生されても、アーティストが受け取れる金額は100円弱。よほどの人気アーティストでなければ、まとまった収入にならないと論じている。
「川本はアニメ番組『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』(フジテレビ系)のオープニングテーマとなった『1/2』など、数々のヒット曲を世に送ってきました。今年2月、過去の代表曲のサブスクを解禁した際は『配信の時代ですので、いろんな年代の方に気軽に聞いてもらえたらです!』とコメント。このときはまだサブスクに可能性を感じていたと思いますが、今は厳しい現実を突きつけられてしまったようです」(芸能記者)
サブスクの印税収入は想定の「1/2」くらいだったのだろうか。
(石田英明)