イングランドのサウサンプトンに在籍する日本代表DF吉田麻也に放出の可能性が浮上している。
2012年にオランダのVVVフェンロからサウサンプトンに加入した吉田は得意の空中戦と冷静沈着なカバー力を武器に、一時はゲームキャプテンを任されるほどの信頼を得ていたが、今季はプレミアリーグ第10節のホームでのレスター戦で0-9の歴史的大敗を喫するなど、守備の要としては不甲斐ないシーズンを過ごしている。
また、同試合後には吉田にまるで戦犯のような低評価が付され、以降はスタメン出場のチャンスが全く与えられず、英「Sky Sports」によれば、すでにサウサンプトンは後釜として複数の若手CBをリストアップしているという。
「現実的な選択肢として囁かれているのが、スペインのバジャドリードでプレーするガーナ人DFモハメド・サリスで、フィジカルを売りとする20歳の新鋭です。また、イタリアのサンプドリアに所属するザンビア代表DFオマル・コリーにも関心を抱いているとされ、こちらは27歳と即戦力としての活躍が期待されていることから、コリーのサウサンプトン加入が実現すれば、吉田の出場機会はこれまで以上に激減してしまうでしょう。サウサンプトンは2年前に守備の柱として君臨していたオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクがチームを去って以降、彼の不在を埋めるべき吉田のパフォーマンスに納得しておらず、早ければ今冬の移籍マーケットでも吉田を放出する可能性が高まっているようです」(スポーツライター)
日本代表ではいまだに絶大な安定感とリーダーシップを誇る吉田だけに、まだまだヨーロッパにおける需要も高いはず。日本のサポーターからも「試合に出られるチームに移籍してほしい」「まだ欧州のどこかでプレーできると思うし、個人的にまだ欧州で見たいです」「吉田は頭が良いし語学も堪能だから、ヨーロッパのチーム、特にフランスの中堅ならまだまだレギュラー争いできると思う」と、サウサンプトンからの移籍を勧める声すら出ている。
31歳と衰えるにはまだ早い。チームを退団するのであれば、しっかりと先発の座を争える環境に身を投じてほしいところだが果たして?
(木村慎吾)