吉田麻也、イタリア移籍を最悪のタイミングにしたコロナ拡大の煽りと“懸念”

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、世界で活躍する日本人フットボーラーにもその脅威が迫りつつある。

 とりわけ多くの懸念が集まっているのが、3月14日時点で1万5000人を超える感染者を出し、犠牲者の数も1000人を超えているイタリアだ。サッカー文化が根付いたこの地では、国内リーグ王者ユヴェントスのイタリア代表DFダニエレ・ルガー二を筆頭にすでに複数のプレーヤーに陽性反応が出ており、日本代表DF吉田麻也も所属するサンプドリアからは同日時点でスウェーデン代表MFアルビン・エクダルやイタリア人FWマノーロ・ガッビアディーニら5名の感染を発表。不運にもイタリア・セリエAでは最も多くの感染者を出しているクラブとなっている。

「吉田は8年間を過ごしたイングランドのサウサンプトンを離れ、2020年1月にサンプドリアへ加入したばかりで、結果的に最悪なタイミングでイタリア上陸を果たしてしまった格好になりました。とりわけロッカールームやバスルームを共有することが多いチームメイトから5名が感染しているというのは気になるところで、吉田は昨季肺炎に悩まされて3試合を欠場していたことから、ファンの間でもその免疫力に懸念の声が集まっています。他にもドイツ2部のハノーファーでプレーする日本代表MF原口元気のチームメイトにも感染者が出ており、大きな影響がなければ良いんですが…」(スポーツライター)

 日本ではJリーグが開幕直後から迅速な試合延期の対応を見せ、感染拡大の影響を最小限に留めた印象が強いが、ヨーロッパのサッカー界では3月11日まで欧州No.1を決するチャンピオンズリーグが開催され、スタジアムにはマスクを着けていないサポーターが多く散見された。

 やや対応の遅さが目立った欧州サッカー界だが、一刻も早く感染者の体調が回復することを祈りたい。

(木村慎吾)

スポーツ