まさかのボーボボ!ゴールデンボンバー、しつこい「女々しくて」でも大反響

 誰があのキャラクターの登場を想像できたか?

 ゴールデンボンバーが年末の12月27日に放送された音楽特番「ミュージックステーション ウルトラ SUPER LIVE 2019」(テレビ朝日系)に出演。10年前の09年にリリースされた代表曲「女々しくて」を披露しているが、パフォーマンス中のサプライズが反響を呼んだ。

 同バンドは音楽特番出演時にはしぶとく同楽曲を披露し、毎回違った演出を用意して世間を沸かせていたが、今回は同楽曲リリース10周年を記念して、テレビ朝日のアニメキャラクターとのコラボすることに。

 いざパフォーマンスが始まって、曲が大サビ前に入るとボーカルの鬼龍院翔が「しんちゃんかな?ドラえもんかな? えっ、どっちどっち」と、テレ朝の看板アニメキャラの名前を出して十分な前置きをしながら、そこに登場したのは「ボボボーボ・ボーボボ」だった。

 まさかのキャラクターの登場にメンバーたちはズッコケるも、結局はボーボボとともにダンス。曲の締めくくりにはトレードマークである黄色のアフロヘアーが割れ、中から同アニメのキャラクター・田楽マンを登場させて、パフォーマンスを終えた。

「ボボボーボ・ボーボボ」は01年から07年まで「週刊少年ジャンプ」に連載された同名のギャグマンガの主人公で、03〜05年までテレビ朝日系でアニメ放送されていた。ぶっ飛んだ内容でコアなファンが多い人気アニメではあったが、テレビアニメ40周年を数えるドラえもんや、しんちゃんと比べるとあり得ないチョイスであったため、当然、テレビの前のキッズたちは目の前に広がる光景にぽかんとしたようだ。

 しかし、同アニメの存在を知る大人たちからは「まさか令和になって、ボボボーボ・ボーボボを見ることになるとは…」「いや変化球すぎるでしょ!」「よく番組側も許可出したな」「今年で1番笑った」「ゴールデンボンバーは毎年出してあげて欲しいわ」などといった声が上がるなど、大盛り上がりだった。

「ゴールデンボンバーのメンバーがいかにも同アニメを好きそうなのは分かりますが、誰もが知っているというアニメでもありませんから、それこそスベってしまう可能性も十分にあった中で、まさかこの大舞台でそこを突いてくるとはビックリです。その攻めた判断が功を奏し、『ボーボボ』がツイッターでトレンド入りを果たす、大反響となりました。

 ちなみに鬼龍院は昨年12月21日に配信されたオリコンニュースのインタビュー記事で『僕は、ギリギリアウトが一番面白いと思っている』『バンド活動でギリギリセーフをやってもつまらないと思うんです』と、パフォーマンスにかける思いを語っていましたが、ボーボボの登場はまさにギリギリを攻めたというところでしょう」(エンタメ誌ライター)

「NHK紅白歌合戦」には12年から15年まで連続出場を果たすも、16年からは出演できておらず、昨年も紅白落選が分かると新アルバム「もう紅白に出してくれない」の発売を発表している同バンド。

 そのギャグセンスが評価され、再び紅白の舞台に返り咲く日も近いか?

(田中康)

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