ロンブー淳も苦言!「廃棄給食」持ち帰りの男性教師が“懲戒処分”の波紋

 大阪府堺市教育委員会により、市立堺高校に勤めていた62歳の男性教諭が4年間に渡って給食で廃棄処分されるはずだったパン約1000個、牛乳約4200本を持ち帰ったとして、減給3カ月(10分の1)の懲戒処分を下されたことに波紋が広がっている。
 
「男性教諭は15年から夜間定時制で給食指導を担当していたそうで、生徒が欠席するなどして残ったパンと牛乳を業者に取り置きしてもらい、廃棄処分されるのは『もったいない』という気持ちから持ち帰り、家族で食べていたといいます。なお、男性教諭は持ち帰った給食の代金約31万円を市に返還しており、12月25日付けで依願退職したといいます」(社会部記者)

 今年6月に匿名の通報があって事実が発覚。市教委は「学校教育の信用を著しく失墜させた」として男性教諭を懲戒処分にしたのだが、ロンドンブーツ1号2号の田村淳などがツイッターで、「悪い事なのかな?食品ロスが問題になってる昨今…教えるべき事はどうやってロスを無くすかじゃないんですかね?」と批判。ネット上では、《むしろ食べ物を無駄にしない教育者の鑑だと思う》《捨てるより全然いい》など市教委の対応に疑問の声が相次いでいる。
 
「保護者が負担した給食費で賄われている給食を無断で持ち帰ったわけですから、処分自体は仕方ない面もあります。ただ、食品ロスが社会問題となっている今、それだけのロスを生み出していた学校や市教委にも問題があったのではないか、という疑問はあります。男性教諭は1回あたり5、6個のパンと牛乳10本程度を持ち帰っていたそうなので、量を調整するなり、難しければ職員に配布するなり、ロスを防ぐ手立てはもっとあったのではないでしょうか」(食品ジャーナリスト)

 退職した教諭のためにも、学校給食の食品ロス問題にもっと注目が集まるきっかけになってくれればいいが…。

(小林洋三)

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