「丸亀製麺」が、4月13日から天ぷらとおかずをセットにした持ち帰り専用の「丸亀うどん弁当」を発売する。
同チェーンを展開するトリドールホールディングス(HD)は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて上場来初の赤字に転落すると予想されているが、“うどん弁当”が起死回生の一手となるのだろうか。
新たに丸亀製麺が発売するのは、弁当容器に冷ぶっかけうどん、だし、天ぷら、きんぴらごぼう、玉子焼きが入った“うどん弁当”で、ライナップは「2種の天ぷらと定番おかずのうどん弁当」390円、「3種の天ぷらと定番おかずのうどん弁当」490円、「4種の天ぷらと定番おかずのうどん弁当」620円、「2種の天ぷらと定番おかずの肉うどん弁当」650円の全4種となっている。
コロナの影響で丸亀製麺は昨年4月には既存店売上高が前年同期比で55.3%まで減少。他の飲食チェーンと同様にテイクアウトを強化したものの、うどんは伸びてしまったり、スープがこぼれたりといったイメージからか思いのほか振るわなかったようで、トリドールHDは2020年4月1日~21年3月31日までの連結業績が7億円の赤字になる見込みとなり、営業損失も83億円にのぼると見られている。
「これまでも丸亀では『肉うどん弁当』や『タルタルかしわ天丼うどん弁当』、『かしわ天うどん弁当』、『えび天うどん弁当』といったうどん弁当を販売していましたが、価格は最も安いもので600円と少々割高感もあり、だしも別容器など、膝の上で広げて食べることは出来ませんでした。しかし、新しいうどん弁当は390円からと良心的な値段で、四角いまさに弁当容器の中にすべてが収まっていて食べやすく、見た目もSNS映えしそうな賑やかさであることから、人気が出る可能性は十分にあると思います」(フードライター)
うどん弁当が丸亀製麺を救うか。
(小林洋三)