ワールドカップ余波は想像以上。“全番組制覇”と思うほど、バラエティ番組やドキュメンタリーなどにラグビー日本代表の選手たちが出まくっている。
そんなフィーバーの中でも冷静に対処しているのが、主将のリーチ・マイケル選手。ソフトバンクやキリンのCMには出演しているが、おちゃらけが必要なバラエティにはほぼ出演なし。
そのリーチ選手が24日、ワールドカップを“断捨離した”と話題になった。というのも、所属する東芝ブレイブルーパスの本拠地・府中での会見で「もう1回ゼロに戻してスタートしたい」とコメント。驚くことに、W杯で着用したユニフォームなど関連グッズはすべて知人に譲るなどして断ち切ったという。これにはネット上でも「もらった人がうらやましい」「さすがリーチ」と、浮わつかない元主将の姿勢に感心。だが、リーチ選手のあまりにストイックな発言から心配なことも出てきているという。
「リーチ選手は報道陣からリクエストされた“ワンチーム”ポーズを断りました。それも当然ですね。間もなく始まるトップリーグでは、多くの代表選手たちが“敵”となり闘うわけですから。ただ、ファンが少しガッカリしたのが、W杯会場で盛り上がった“リーチコール”について、彼が『もういいかな』とやんわり拒否したこと。本人は照れ臭いのかもしれませんが、ファンの集まるサイトでは『それは許してよ〜』『応援の仕方ぐらいはにわかファンの自由にさせてほしい』『リーチコールしたかったのにやりづらくなった』など、困惑する声があがっています」(スポーツライター)
試合中にリーチ選手がボールをキャリーすると場内から一斉に起こったリーチコールは、南アフリカ代表選手の“ビーストコール”を真似たもの。今回のワールドカップで自然発生的に起きた現象で、古いラグビーファンからも歓迎されていた。それもあって、トップリーグの会場でもリーチコールに期待するファンも多かった。
W杯グッズはおろか、リーチコールまで“過去のもの”にするところにもリーチ選手のストイックさが出ているが、1月12日、秩父宮ラグビー場で行われる開幕戦(サントリー戦)はすでにソールドアウト。満員の観客全員で叫ぶリーチコールで、本人に認めてもらうのも1つの方法か?
(飯野さつき)