「第3波襲来」でも東京五輪開催は規定路線!? ラグビー「会場変更」に不安の声

 東京だけでなく、北海道でも新規感染者数が記録を塗り替えている新型コロナ感染状況。GoToキャンペーンの代償? それだけじゃない! など、さまざまな意見があがる中、第3波の襲来だと指摘する有識者も多い。

 でも、日本なんてまだカワイイもの。まるで戦争のような大統領選で沸き上がったアメリカでは、一日で10万人を超える感染者を出したり、欧州でもイギリスやフランスで再びロックダウンといったように、終息なんて夢のさらに先の話…といったコロナ世界情勢。

 そんな状況で、メディアが当然書き立てるのが「東京五輪中止説」。先行販売されていたチケットの払い戻し申請が10日に始まったことなどもあり、年明けか早ければ11月中に中止が発表される、なんて勇み足的報道も。それでも、ネット上は「世界がこの状況で絶対にできるわけがない」「開催したらGoToコロナになるだけ」「小池都知事の英断を待っています」と五輪中止ありき、または中止要望の声がほとんど。なので、中止報道も「当然」と受け止められているとか。ところが、中止どころか東京都は「やる気満々」と思わざるを得ない発表があったとか。

「今年はコロナで中止になっていた『ジャパンラグビー トップリーグ2021』の会場変更がファンの間で話題になっています。というのも、来年1月16日に行われる予定のトップリーグ開幕戦『東芝×NTTコミュニケーションズ』が、当初予定していた秩父宮ラグビー場から、11月9日に急遽、新国立競技場に変更する発表がされたんです。ソーシャルディスタンスで秩父宮ラグビー場を満杯にできないことでチケット争奪戦が予想されることから、ラグビーファンからは会場が大きくなることに歓迎の声が多いようですが、理由がそれだけではないことが少なからず物議を呼んでいますね」(スポーツ誌ライター)

 トップリーグの公式HPに記された会場変更理由は「当開幕戦は公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と連携し、同年の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の運営準備に向けたオペレーションの確認も行われる予定」というもの。つまり、世間の五輪中止報道をあざ笑うかのように、東京都は1月に新国立競技場で“予行練習”をやるというわけか。

「コロナ次第では今後も五輪中止を訴える声は広がるかもしれませんが、どうやら年明けまでは正式に中止を発表する気など全くないようですね」(前出・スポーツ誌ライター)

 本気でコロナが怖い人は、東京脱出も本気で視野に入れておくべきかも?

(飯野さつき)

スポーツ