“お年寄りの原宿”といわれる東京・巣鴨で今、スマホゲーム「ポケモンGO」に熱視線が注がれているという。
このゲームはご承知の通り、街中に隠れている「ポケットモンスター」のキャラクターを捕まえ、そのコレクションを競うというもの。3年前にサービスを開始した当初は、街中にゲーム愛好者が殺到。レアキャラクターが出没する場所では、県を巻き込んでのイベントが開催されるなど、社会現象を巻き起こした。
若者にとっては、すでに過去のゲームとなってしまったが、スマホが浸透してきた中高年が、遅ればせながら「ポケモンGO」にはまり出しているそうだ。
この現象を医療ジャーナリストは「健康のためにもいい傾向」という。
「中高年の多くは、何か理由がないと外に出ることが億劫になります。けれども、ゲームをすることによって“キャラクターを集める”という目的ができる。そして、同好の士に巡り合える可能性もある。ゲームという共通の話題はすでにあるわけですから、人見知りの方でも会話がスムーズにできると思いますよ。歩く、人と話すということは、脳の活性化にもいいことだと思います」
さらに昨今、社会問題になっている“電話を使った詐欺”を防ぐこともできるのでは、と家族問題に詳しいジャーナリストはいう。
「電話詐欺の場合、固定電話に出ないのがベストですが、独居の場合、気付いたら1日誰とも会話していないという日もある。だから、電話がかかってくると嬉しくて出てしまうんです。しかし、ゲームのために外出すれば、必然的に留守番機能を使うでしょうし、人とのふれあいで寂しさも軽減されるのではないでしょうか」
ゲームで楽しみ、健康にも、防犯にもつながれば、まさに一石三鳥といえるだろう。