9月12日からサービスを開始したスマホアプリ「ドラゴンクエストウォーク」(DQウォーク)が絶好調だ。ダウンロード数はわずか3日で300万を突破し、App Storeセールスランキングでも提供翌日から首位をキープし続けている。これを受け、17日の株式市場では共同開発した「コロプラ」がストップ高となる793円まで株価が上昇し、同じく「スクウェア・エニックス・ホールディングス」も年初来最高値を更新するなど、市場でも好感を得た。
「App Storeセールスランキングというのは、いわゆる課金の多さを示しています。多くのファンを抱える『ポケモンGO』や『モンスターストライク』『パズドラ』といった作品が常に上位をキープしており、この牙城を崩した『DQウォーク』を“本物”と見る向きもあります。『ポケモンGO』の続編として期待された通称『ハリーポッターGO』は期待通りにセールスが伸びませんでしたからね」(ゲーム誌記者)
「DQウォーク」の好調な出足にネット上では、《位置情報ゲームなのにしっかりドラクエの世界観が再現されていてスゴい》《往年のファンも絶対にハマる》など絶賛する声がある一方、《結局はガチャゲーだし、すぐに熱が冷めそう》《今は廃課金(多額を課金サービスに費やす)勢がせっせとお金を落としてるだけ》という観測も少なくない。
「『DQウォーク』はテスト版の頃から指摘があった通り、廃課金要素が高い作りとなっています。強い武器をゲットするために何十万という額をすでにつぎ込んでいるツワモノもいるようですが…。ただ、位置情報ゲームなのに多く歩いた人よりも多く課金した人の方が強くなる仕組みは、早期のゲーム離れを引き起こす原因になる可能性が高い。また、『DQウォーク』は、ドラクエ自体がポケモンと違って海外人気がそれほどないため、現時点では国内のみのサービスとなっています。そうしたことから、社会現象を巻き起こすまでの爆発的なヒットは見込めないとの見方もあります」(経済評論家)
どこまで話題となるか。
(小林洋三)