のんが魅せた「豊かな渓谷美」/「あまちゃん」美女8人“じぇじぇじぇ”な成長10年(1)

 10年前に放送された「国民的朝ドラ」が再び脚光を浴びている。岩手・北三陸と東京・上野を舞台に、今をときめく若手女優たちが躍動。ドラマをきっかけにブレイクすると、その後も体当たり演技で肉感ボディをお披露目。アラサーになって深化した女優たちの〝じぇじぇじぇ〟な成長を追う。

 4月3日からNHK BSプレミアムで、13年上半期のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の再放送がスタート。すると、朝ドラの新作「らんまん」を凌ぐ話題性と盛り上がりを見せているのである。

 当時、社会現象になったドラマは、「じぇじぇじぇ」が流行語大賞の年間大賞を受賞。宮藤官九郎氏が脚本を手がけ、主演の天野アキに抜擢されたのん(29)=当時は能年玲奈=が北三陸で海女になることを目指した後、アイドルになるため東京で奮闘する人情喜劇だ。

 大ヒットドラマには、今では主演クラスのアラサー女優がズラリ出演。放送終了から10年間で演技の幅を広げると同時に、大人の女性に成長したボディでもしっかり足跡を残してきた。

 まずはヒロインののんだが、ブレイクして売れっ子になったのも束の間、15年に所属事務所との独立トラブルが発覚、大揉めに。

「円満とはほど遠く、芸名の『能年玲奈』という本名も使えなくなり、テレビなど地上波からも遠ざかることになりました」(芸能記者)

 それから8年。映画や舞台、音楽活動を主戦場にしたのんは、さかなクンの自叙伝を原作にした映画「さかなのこ」(22年、東京テアトル)でまさかのさかなクン役を務め、「第46回日本アカデミー賞」で優秀主演女優賞を受賞した。これには映画評論家の秋本鉄次氏も賛辞を贈る。

「『あまちゃん』の頃は清純派路線でしたが、酸いも甘いも経験してトリッキーなキャラクターが似合う女優になってきました。テレビでは〝取り扱い注意〟でも、面白がって起用する映画人は多く、まだまだ伸びるのではないでしょうか」

 急成長は演技だけではなかった。特にファッションの仕事になるとスイッチが入るようで、昨年夏に高級ブランド・ロエベのモデルに起用された時のこと。自身のインスタグラムで黒いドレスから豊かで張りのある胸の渓谷をのぞかせたのだ。芸能評論家の織田祐二氏も喜びを隠さない。

「気づかないうちにこんなことになっていたとは(笑)。昨今のグラビア界は白肌ムーブメントが起きていますが、それこそ、のんは極上の白肌の持ち主。過去のインタビューを見ると、『えっ、こんなこともやるの?』みたいな表現にも挑戦していくそうなので、ぜひ流れに乗って水着を希望します」

 授賞式やイベントでも、艶やかなドレスで登場することも増え、ボディはもはやアノ時の〝あまちゃん〟から完全に脱皮しているのである。

(つづく)

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