大晦日の「紅白歌合戦」を最後に、長期の休養に突入した氷川きよし。今のところ、具体的な復帰の時期については未定だが、芸名を「Kiina(キーナ)」に改めるとの噂もあり、11月22日配信の文春オンラインでは見出しに〝正式改名〟と入れて報じている。
そこでは所属事務所からの独立の可能性、これに伴う契約問題から改名すると伝えているが、本人は19年11月の新曲発表会見で「新生・氷川きよし、Kiiです」とKiinaの略称「キー」を名乗って挨拶。ファンの間でも認知されており、作詞などはすでにKiina名義で行っている。
「ただ、彼クラスの大物は有名すぎるゆえに混乱が生じる可能性もあります。13年放送のNHK朝ドラ『あまちゃん』でブレイクした女優の能年玲奈は、事務所独立をめぐるトラブルでこの名前が使えず、16年にのんに改名しています。しかし、当初は同一人物となかなか認知してもらえず、苦労したと聞きます」(スポーツ紙デスク)
芸能人にとって芸名は、それ自体が一種のブランド。所属事務所が商標登録しているケースも珍しくない。だが、なかにはテレビの企画で改名させられた者も。
00年代、占い師の細木数子さんに改名させられたモンキッキー(旧芸名・おさる)、ハッピハッピー(同・コアラ)の2人は「アニマル梯団」という人気お笑いコンビだったが08年に解散。テレビで見る機会も激減し、どちらも後に元の芸名に戻している。また、今や超売れっ子の千鳥のノブは13年に「ロンドンハーツ」(テレビ朝日)でビーチバレー選手の浅尾美和に「小池さん」と間違われたのがきっかけで「ノブ小池」に改名。いつの間にか元に戻していたが、ブレイク前の迷走ぶりを表すエピソードとなっている。
「その一方、04年に鶴屋華丸・亀屋大吉から現在の名前に変えて全国区の人気芸人となった博多華丸・大吉、古くは4度の改名を経て国民的演歌歌手となった五木ひろしの例もあります。いずれにしても改名は全体的に無名やキャリアの浅い人間のほうが効果的。氷川が本当に改名するのかは不明ですがリスクは大きいと思います」(前出・芸能デスク)
とはいえ、最近の美しいビジュアルには横文字の芸名のほうがしっくり来そうな気もするが…。