「レコード大賞」で“誰も知らない”最優秀新人賞が生まれる!?

 12月30日に生放送される「第61回 輝く!日本レコード大賞」(TBS系)にて、最優秀新人賞の行方に注目が集まっているという。誰が最優秀賞に選ばれるかではなく、そもそも“誰が誰だか分からない”というのだ。すでに発表されている優秀新人賞4組について、音楽ライターが解説する。

「全4組のうち、最も知名度が高いのは12人組の『BEYOOOOONDS』(ビヨーンズ)でしょう。一般的にはさほど知られていないものの、アイドル分野ではハロプロから久しぶりに飛び出した大型新人として注目されており、8月7日発売のデビューシングルは8万枚超を売り上げてオリコンの週間1位を奪取。ハロプロは10年のスマイレージ、15年のこぶしファクトリー、17年のつばきファクトリーと最優秀新人賞の常連なので、今回も最有力候補と見られています」

 ほかの3組は17歳の演歌歌手「彩青」、23歳の演歌歌手「新浜レオン」、そして29歳の実力派歌手「海蔵亮太」となっている。それぞれのデビューシングルは33位、19位、42位と微妙な成績だが、このなかで最大のダークホースは海蔵だというのだ。

「レコ大では演歌歌手が高く評価される傾向にあります。昨年の最優秀新人賞に輝いた辰巳ゆうとは、受賞後に発売した2ndシングルがオリコン週間10位にランクインし、レコ大効果が表れた形。それゆえ彩青と新浜が選出されたら順当だと言えるでしょう。それに対して海蔵は、カラオケ世界大会で2年連続優勝という勲章を引っ提げてのプロデビューで、現在も出演番組は『THE カラオケ★バトル』(テレビ東京系)と偏っています。レコ大への出場は発売元である日本クラウンのプッシュが効いていると思われますが、もし彼が最優秀新人賞になったらレコ大の定石を崩す形となり、業界に衝撃を与えることは確実でしょうね」(前出・音楽ライター)

 有力候補のBEYOOOOONDSも含めて、《優秀賞の4組、マジで誰も知らない》ともささかかれている今年のレコ大。そんな声を吹き飛ばすのは受賞後の活躍に懸かっている。

(北野大知)

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