「世界最強」リヴァプール移籍の南野拓実に必ず出番が回ってくるワケ

 サッカー日本代表FW南野拓実が12月19日、イングランドのリヴァプールへ移籍することを正式に発表した。
 
 4年間のオーストリア・ザルツブルクでの奮闘がようやく報われた。リヴァプールが2024年までの4年半契約で南野を正式に獲得し、10億3000万円の移籍金を出費。今季のチャンピオンズリーグで2度にわたって対戦した南野のパフォーマンスをキッカケに、晴れて日本人アタッカーは世界最高峰の舞台へ足を踏み入れることに成功した。

 とはいえ、そこは熾烈な競争が繰り広げられるプレミアリーグであり、南野の加入するリヴァプールは現在「世界で最も強いチーム」と認知される名門クラブ。果たして南野には主力として活躍するチャンスはあるのだろうか?

「キーとなるのは南野の万能性と高い得点能力です。中盤より前のポジションであれば、サイドから最前線まで、どんな役割でもこなす柔軟性が南野の強みであり、また、4シーズン過ごしたザルツブルクで40ゴール以上を挙げた高い得点能力もポジション確保に向けて大きな武器になります。もちろん最前線で3トップを組むモハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネの強力なラインは絶対的なスタメンとして定着していますが、この3人のポジションならば全てこなすことのできる南野は、ローテーションメンバーとして一定の出場機会を得ることはできるでしょう。現在開催中のクラブW杯含め、リヴァプールが参戦するコンペティションの量を考慮すれば、スタメン選手の疲労の蓄積や怪我、累積警告などで、南野に出番が回ってくるのは確実とみて間違いないはずです」(スポーツライター)

 また、近年は移籍市場において緊縮財政を敷いてきたリヴァプールが、冬の補強としては決して安価とは言えない10億円もの資金を支払って、“起用する気のない“選手を獲得する可能性は低いはずだ。

 泣く子も黙るリヴァプールの聖地・アンフィールドにおいて、南野が観衆を熱狂させる瞬間はもうすぐそこまで迫っている。

(木村慎吾)

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