トルコ1部リーグのベシクタシュに所属する元日本代表MF香川真司の活躍を、かつての世界的スーパースターが賞賛している。
今冬にドイツのドルトムントを離れトルコの地へ上陸した香川は、デビュー戦から圧巻の2ゴールを決めるパフォーマンスを見せつけるなど、加入早々から存在感を発揮。第23節フェネルバフチェとの一戦では初の先発出場を飾り、同クラブでの初アシストも記録している。そんな香川に対し、とあるレジェンドからお褒めの言葉が寄せられたという。
トルコ日刊紙『Sabah』は3月4日、2010年までスペイン最大のクラブであるレアル・マドリードに在籍していた元天才MF“グティ”ことホセ・マリア・グティエレス・エルナンデス氏が、香川の完全移籍を熱望していると報道。このグティ氏は現在、香川の所属するベシクタシュにおいてテクニカル・コーチに就いており、今夏のチーム退団説が浮上しているギュネシュ現監督の最有力後任候補とも囁かれている。そんなグティ氏は香川について「足元のテクニックに秀でたプレーヤーで、チームが危機的状況に直面した時に打破するだけのクオリティーがある」と絶賛していると『Sabah』が伝えたのだ。
「グティ氏といえば、天下のレアル・マドリードで香川と同じくトップ下からの芸術的なスルーパスを幾度も披露していた天才パサーで、利き足こそ違えど、香川と似た“センス”で試合の局面を変えるタイプです。香川は現在、完全移籍ではなくレンタル移籍という形でベシクタシュに在籍しており、このグティ氏の決断一つでドルトムントへ戻されてしまうのか、引き続きトルコでの挑戦に臨めるのかが決まると言っても過言ではないでしょう。今回のグティ氏による高評価は残留に向けてポジティブなニュースとなりましたね。ネット上からも『グティみたいな人にハッキリと高評価を口にしてもらえるのは嬉しい』との声が上がり、グティからの紹介やツテで最終的なスペインリーグへの移籍を期待する反応までありました」(スポーツライター)
香川の去就をめぐっては、長年の夢と公言してきたスペインのリーガ・エスパニョーラへの参戦を断念し、トルコへやってきたという経緯がある為、スペインサッカー界のレジェンドによる“お墨付き”が何らかの事態好転に向けた起爆剤になると良いのだが、果たして…?
(木村慎吾)