皮肉!レジェンド水谷隼をスランプに追い込んだ卓球人気

 東京五輪のシングルス2名の代表枠を決める12月のグランドファイナルで、日本男子のエース、水谷隼がまさかの初戦敗退。わずか375点差でシングルス代表落ちが決定し、”団体戦専門の3人目枠”を狙うことになった。

「3人目は各国の卓球連盟による選考となります。水谷は前回リオ大会の銅メダリスト。4大会連続の五輪出場を決めてもらいたいところですが、不安要素が多すぎて…」(体育協会詰め記者)

 卓球の代表は世界ランキングの上位2名がシングルスの代表権を得て、団体要員の3人目は日本卓球協会の強化本部が推薦する。

 その発表は、1月6日。水谷は東京五輪で完全燃焼し、第一線から退くライフプランも口にしていたが、「選ばれるのは違う選手かもしれない」との声も聞こえてきた。

 最近の水谷は運にも見放されていた。世界ランキングに大きな影響が出る19年9月のT2ダイヤモンドが突如、中止となった。国際卓球連盟(ITTF)と主催地・中国の打ち合わせが破談したためだ。そこで、水谷の計算が大きく狂った。

「国内2位に滑り込んだ丹羽孝希と僅差で争っていました。丹羽には9月のT2イヤモンドに出場する資格がなかったため、ここで逆転し、大きく引き離すのが水谷の計算でした。T2は出場するだけで400点、優勝なら1000点のボーナス点が入りますからね」(専門誌記者)

 不運はそれだけではない。近年の卓球人気が思わぬところで足枷となったというのだ。

「卓球人気が高まったためスポンサーが集まり、試合会場にLED広告が設置され始めたのですが、そのせいで『球が見えづらくなった』というのです。企業広告を目立たせたいためか、会場の照明も少し落としている。水谷は『クルマのライトの中から急にボールが出てくる感じ』と訴えていました」(同前)
 
 ただLED広告に関しては、試合中に広告の切り替えをしないこと、背景色は暗色を使用することなどの改善案が施行されているのだが…。
 
 水谷は「卓球をしているときが一番つらい」ともこぼしていたそうだ。先日は恐喝事件にも巻き込まれ、プレー以外のところで騒がれた。なんとか、4大会連続出場を果たして完全燃焼してほしい。

(スポーツライター・飯山満)

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