今年の総決算「第64回有馬記念」が12月22日に中山競馬場で行われる。断然の人気になるのはアーモンドアイ。ただ、予定していた香港Cを回避しての緊急参戦だけに不安視する声も。そこでアサ芸連載陣のサンスポ・水戸、競馬芸人・キャプテン渡辺、万馬券クイーン・松中みなみが「ワンチーム」となり、大穴候補をあぶり出した。
松中 アーモンドアイは、ルメール騎手とのコンビで出走することが決まりましたね。よかった〜。
渡辺 出てくることが大英断というか、すばらしいですよ。盛り上がりが全然違いますから。ただ、香港カップを熱発で回避した影響はどうなんですか。
水戸 熱発といっても平熱より少し上がった程度。運動も1日しか休んでいなくて、そのあとは他の馬と同じように普通に馬場入りしている。出走してくる以上は力を出せる状態にあるとみていいだろう。
松中 ブランディング的にも負けちゃいけないものを背負っている馬なので、中途半端な仕上げでは出てこないでしょうね。
渡辺 となると当然、アーモンドアイが断然の1番人気。僕も強さは認めますが、穴党としては◎を打つわけにいかないでしょう。我々が「ワンチーム」となって負かす馬をあぶり出さないと。
松中 ですね〜。
水戸 45年間、競馬の仕事に携わった中でも、アーモンドアイはナンバーワンの牝馬。能力は桁違いの馬なんだ。オークス、JCを勝っていて、中山の2500メートルは乗り方一つでごまかしが効くから距離の心配はないけど、ベストは2000メートルだと思っている。それに香港を回避したことで、もう一度作り直さないといけないわけで、天皇賞・秋よりは若干、他馬がつけいる隙はあるのかと。
松中 それでも馬券圏外に敗れるイメージは‥‥隠れ本命というか、「鉄板の対抗」。3連複2頭軸の1頭にするとか、そういう買い方でいこうと思います。
渡辺 じゃあ、みなみちゃんの本命馬は?
松中 フィエールマンとヴェロックスで迷ってるんですけど、有馬記念は前走と同じ騎手が乗ったほうがいいと思うので、ヴェロックスにします。皐月賞からの4戦を見ると、もう一つギアを持っていてくれたら勝ち切れるのになぁとは思いますけど、立ち回りが上手な馬だし、鞍上は今年絶好調の川田騎手ですから。
水戸 右回りは〈3 3 1 0〉と堅実で、そんなに決め手がある馬じゃないから中山は向いてるだろう。
渡辺 菊花賞(3着)は、明らかに距離が長かったですからね。中山は1戦だけですが、今年の皐月賞2着馬。たぶん6〜7番人気でしょうし、配当的な妙味から僕は対抗にします。
キャプテン渡辺:ピン芸人。テレビ東京「ウイニング競馬」に出演中。競馬歴は24年目。今年の回収率は驚異の120%超えという穴党の勝負師。
松中みなみ:タレント。競馬歴は9年。「サンスポZBAT!競馬」で予想を公開中。今秋、初主演映画「OUTZONE」が公開されるなど、女優としても活躍中。
水戸正晴 サンケイスポーツ記者。競馬記者歴は45年目。穴党にファンが多く、愛称は「水戸万助」。週刊アサヒ芸能で連載「『絶対万券』論」を執筆中。