「競馬の達人」が徹底分析!「有馬記念」激走指数ランキング【伏兵馬編】

 いよいよ12月27日に迫った「有馬記念」。今回は「週刊アサヒ芸能」連載陣の水戸正晴(写真左)&片山良三(右)の両氏に加え、“万馬券クイーン”こと松中みなみ&競馬芸人のキャプテン渡辺も加わり、出走予定馬をチェック。S(50P)、A(30P)、B(20P)、C(10P)の評価をもとにはじき出したアサ芸版「激走指数」で6位以下の伏兵馬を分析すると……。

6位:キセキ(50P)

渡辺◎ 出てくれば人気になったジャパンCの上位馬が不在で、願ってもない混戦模様。馬券的にも難しいですが、現時点での本命はキセキにします。JCは8着とはいえ「あっぱれ!」の内容。3歳秋の神戸新聞杯以降の20戦は全てGⅠかGⅡ戦。2度の海外遠征から得た経験値も財産で、6歳になりましたが、力は衰えていないとみています。今回はバビットの2番手に控えられる利もありますし、得意のシブッた馬場になるようなら、さらにチャンスは広がります(S)。

6位:サラキア(50P)

水戸▲ こういう牝馬も珍しい。オクテと言ってよく、ここにきての充実ぶりは目覚ましいものがある。この中間も順調そのもので、稽古の動きが実に目立つ。まずは最高潮とみていいだろう。やや距離の不安はあるが、決め手が鋭く、一発十分だ(A)。

松中★ エリザベス女王杯は、ラッキーライラックのクビ差2着。課題だった気性面も、ここ2戦を見るかぎり解消。中山は初めてで松山騎手も初騎乗ですが、輸送も慣れており、距離も成長力でカバーできるはず(C)。

片山△ この夏からの上がり馬。ここ2戦の内容は本物で、鞍上・松山の勢いも今年はすごかった(C)。

8位:ワールドプレミア(40P)

松中★ 昨年の有馬記念(3着)から馬体が回復するまで少し時間を要し、JCは11カ月半ぶりのレース。エンジンの掛かりは遅いですが、スタミナは豊富で一度叩いた上積みが大いに見込めます。同馬の馬主・大塚亮一さんは、女優のおりもりおさんと12月25日にご結婚。まだまだハッピーな出来事が続くのではないでしょうか(B)。

片山△ ほぼ1年ぶりのJCはまずまずの内容。去年の有馬記念も好走しており、連下に警戒(C)。

水戸△ 長期休養明けを使われての変わり身に期待する(C)。

9位:バビット(30P)

渡辺○ 前走の菊花賞は10着に敗れましたが、ラジオNIKKEI賞では2着馬に5馬身の差をつけ、セントライト記念では菊花賞3着馬サトノフラッグを1馬身半突き放す完勝劇。3歳にして、すでに一介の逃げ馬ではありません。キセキより前で競馬をするとみていて、スローペースに持ち込めば「行った、行った」の可能性は十分あると思っています。なので馬券は、キセキとの馬連とワイドで勝負するつもりです(A)。

9位:オーソリティ(30P)

水戸△ 前走の内容は強いの一語。休み明けで体重は増えていたが、重め感はなく、成長の証し。女傑シーザリオが祖母でいわば超良血。斤量1キロ増と「2走ボケ」の不安もあるが、軽くみてはいけない(B)。

片山△ 負けた2戦がともに中山なのが気になるが、3歳牡馬では屈指の素質馬。距離もいい(C)。

11位:ブラストワンピース(10P)

片山△ 忘れられつつある存在だが、一昨年の覇者であり、年度代表馬でもあった。有馬記念だけ走るということもありえる(C)。

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 伏兵馬からも目が離せない今年の有馬記念。出走馬の大激走に期待したい。

水戸正晴 サンケイスポーツ記者として46年目。本誌連載「『絶対万券』論」が大好評。

松中みなみ タレント。競馬歴は10年目。「サンスポZBAT!競馬」で予想を公開。

キャプテン渡辺 ピン芸人。競馬歴は25年目。テレビ東京「ウイニング競馬」に出演。

片山良三 サンスポ時代は初代の武豊番として活躍。本誌連載「栗東ナマ情報」を担当。

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