麒麟はこない?新大河「麒麟がくる」のキャストビジュアル公開で問題発生

 NHKの新大河ドラマ「麒麟がくる」の放送開始が1月19日に決定し、公式ツイッターでは主要キャストのキービジュアル公開が始まっている。

 12月16日には明智光秀役の長谷川博己と駒役の門脇麦、翌17日には斎藤道三役の本木雅弘と望月東庵役を務める堺正章のキャストビジュアルを公開。NHKらしからぬスタイリッシュなデザインには視聴者からも〈思っていた以上にかっこいい〉といった感想が寄せられ、評判は上々のようだ。だがこのビジュアル公開で、同ドラマの問題点が浮き彫りになったというのである。

「4人のビジュアルを前に《誰が主役だと思う?》と質問されたら、本木だと答える人が多いのではないでしょうか。長谷川も実績のある実力派俳優ですが、連続ドラマでの主演は3作品しかなく、大河ドラマの主演俳優として少々小粒なことは否めません。しかも今回のビジュアルでは本木の演じる斎藤道三の迫力が半端なく、鎧姿の長谷川よりも主役感にあふれているのです。そんな雑音を長谷川は演技と存在感で沈黙させられるか、試されているのかもしれません」(テレビ誌ライター)

 さらに、この「主役は誰?」問題は、本作の根幹にかかわる問題をはらんでいるというのだ。テレビ誌ライターが続ける。

「多くの視聴者から《誰が主人公の話なのか分からない》といった声が寄せられています。明智光秀は歴史上の人物としてメジャーですが、問題は『麒麟がくる』というタイトルが意味不明なこと。NHKの説明では【仁のある政治をする為政者が現れると降り立つ聖なる獣・麒麟を呼ぶのは、一体どの戦国武将なのか】とのことですが、いったいどれだけの視聴者が“麒麟”という単語から明智光秀を連想するでしょうか? 視聴者にとってはまるで『麒麟じゃピンとこない』です。一般には明智光秀と言えば本能寺の変ですから、そこをもっと強調したほうが分かりやすかったはず。このままでは見た目のインパクトが強い斎藤道三イコール本木ばかりが目立つことになりかねません」

 明智光秀が主君の織田信長を討って天下を取ってから、羽柴秀吉に敗れるまでの13日間は「三日天下」と呼ばれている。この「麒麟がくる」が光秀さながらに、短い治世とならないことを祈る関係者も少なくなさそうだ。

(北野大知)

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