2019年「女子プロゴルフ」舞台裏を一挙出し!(2)「あちらは浪人組」と突き放す

─賞金ランキングを見ると、ベスト10に98年度生まれの「黄金世代」が4人、来季のシード権の50位にも7人が飛び込みました。

D シード権のボーダーは昨年の2222万円から2401万円までアップ。ハイレベルな戦いだった。

B 「黄金世代」は実力もそうだけど、個性も豊か。

C 渋野にいたっては、カメラの前で「3秒ルール」と言いながら、落ちたものを拾って食べていた。

A 「生まれ変わったら何になりたい?」という質問の記事を見たんですけど、畑岡が「犬」、渋野が「銅像」、河本結(21)が「世界一の美女」、小祝さくら(21)が「木」、勝みなみ(21)が「神様」、原が「恐竜」と答えていました。

D 理由が知りたい(笑)。

C ファッションでも個性派が目立った。「女版タイガー・ウッズになりたい」と話す河本は、長い髪に赤かピンクのリボンが定番で、宝塚歌劇団を目指していた臼井麗香(21)は、大胆なフリル系のウェアだったり。

B 「ヘソ出し」がブームになったのが03年のこと。宮里藍(34)や古閑美保(37)が活躍していて、彼女たちが率先して短めのウェアを着ていた。「黄金世代」は藍ちゃんに憧れてプロを目指してきただけに、ファッションでもセクシーブームを巻き起こしてほしいね。

A そうですね。ただ、みんながみんな仲がいいわけじゃないですよね。勝の誕生会で「黄金世代」に亀裂が生じていることが発覚しました。出席したのは89期のプロテスト合格組だけ。

B 勝に「仲のいい選手は?」と聞いたら「89期組」と、はっきり答える。勝とともに、いわゆる「黄金世代のビッグ4」と称される畑岡、小祝、新垣比菜(20)だね。

D 一般的に同期生と絆が強い選手は多い。勝もその一人で、同じ98年度生まれの「黄金世代」でくくられても「90期生は同期じゃないですよ。あちらは浪人組」と表現している。逆に言えば、浪人組の渋野は、それをバネに猛練習に明け暮れ、ライバルたちを一気に抜き去った。

C ただ、90期の河本と89期の小祝は仲がいい。韓流コンサートのチケットを一緒に入手したり、家族づきあいもしている。両期の懸け橋のような存在だな。

─プロテストといえば、3年連続で不合格となった三浦桃香(20)の来季はどうなるのでしょうか。

A 今年は最終日に体調不良で棄権。QTランク6位で6月末までフル参戦できるポジションにいながら、左親指の付け根痛やストーカー騒動に悩んだり、ほんと、さんざんな1年でした。

B 「黄金世代」の中では完全に浮いた存在だよね。かわいいけど、少しとんがったところがあるから。

C みんながタレントやスポーツ選手の話をしていても加わらない。彼女は乃木坂46の衛藤美彩推しで「生まれ変わったら佐々木希さんになりたい」と話すタイプだし、独りカラオケで数時間熱唱したり、異色な存在であることは間違いない。

D いずれにしても来季のプロテストに合格して正会員にならないかぎり、下部リーグのステップアップツアーにさえ出場できない。LPGAが定めたこととはいえ、このままでは悲劇のヒロインになりかねない。

B LPGA内部に制度改革を望む声もあったけど、小林浩美会長(56)の意向のもと、三浦のような単年登録者制を廃止し、正会員の規定を強めた結果だね。

A:スポーツ紙記者/B:民放局デスク/C:ゴルフ誌カメラマン/D:日本女子プロゴルフ協会関係者

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