ベネズエラ戦の大敗は森保監督のA代表&U‐22「兼任」の弊害か!?

 森保一監督率いるサッカー日本代表が11月19日、キリンチャレンジカップ2019でベネズエラ代表との試合に臨み、1-4と大敗した。

 試合は大阪府のパナソニックスタジアム吹田にて開催され、地の利を得ていたはずのサムライブルーだが、蓋を開けてみれば、前半から不用意なパスミスを連発し、開始わずか8分でFWサロモン・ロンドンに先制ゴールを許すと、その後も守備網は崩壊。前半だけで4失点を喫する事態となり、後半24分にはMF山口蛍が一矢を報いるも、3点差を埋めるには至らず、虚しきムードのままに試合を終えた。

 森保監督は就任以降最悪となったこの一戦について、「選手たちはしっかりと責任を果たしてくれた」と語ると、「結果の責任については私の準備段階からの働きかけだと思います」とあくまで自身に非があることを強調している。

「この“準備段階“というワードが出てしまったことで、サッカーファンからは“それ見たことか!“との声が噴出しています。というのも、森保監督はA代表の指揮官という大役だけでなく、U-22のオリンピック代表監督も兼任しており、これは日本人監督としては史上初めての試み。両カテゴリーの試合スケジュールが被ることは無いでしょうが、トレーニングや戦術会議に割かれる時間や労力などは“二分“されてしまい、実際17日には昼に広島でU-22日本代表のコロンビア戦を指揮すると、試合後すぐに大阪へ飛び、19時からはベネズエラ戦に臨むA代表のトレーニングを指導。試合後にすぐに大阪へ去ってしまう格好となったわけですから、U-22代表チームへの指導やケアも十分ではなかったというのがサポーターの本音でしょう」(スポーツライター)

 ネットでは早くも今回のベネズエラ戦の大敗に関して「準備段階(が原因)なのはニワカでも十分わかる」「せめてオリンピック代表は他の人に」「監督に限界を感じてしまいます」「協会は強豪国に頭下げて新たな指導者を呼ぶべき」「監督の準備の仕方がわからない」と非難轟々であり、やはり異例とも言うべき代表カテゴリーの兼任が適切かどうかの検討は必要なのかもしれない。

(木村慎吾)

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