沢尻エリカ容疑者が溺れた「クスリ漬け10年」で人間はどうなるか?

 女優の沢尻エリカ容疑者が法律違反の薬物所持の疑いで11月16日、警視庁組織犯罪対策5課に逮捕された。その後の取り調べでは、過去に今回所持していた薬物以外にも複数種類のクスリを長年にわたって使用していたと供述している。

「今回、沢尻が所持していた薬物は、カプセルの中に入っていましたが、通常はパステルカラーの錠剤で流通しています。これは、ただ飲み込むだけなので、植物系のものと違って、道具がいらない。一見、ラムネのような形状のものもあり“これ飲むと楽しくなるよ”とクラブなどで誘われて、口にしてしまったという話は耳にします」(週刊誌記者)
 
 ただし、その効きめや脳へのダメージは、植物系の比ではないという。

「沢尻容疑者が使用していたものは、化学合成された向精神物質で、中枢興奮作用、覚醒作用があるほかに急性の幻覚作用、陶酔感、思考や運動の活発化、感情のむら、不安、焦燥、パニック、睡眠障害、判断力障害、意識混濁、失神、昏睡などを起こすこともあります。飲んでいなくても、数週間後にはフラッシュバックを起こす可能性もある極めて危険な薬物です」(薬物事情に詳しいジャーナリスト)

 このようなドラッグに手を出してしまった経緯を前出のジャーナリストは次のように推測する。

「沢尻容疑者は、10年前から様々な薬物使用を認めています。つまり、より強い刺激を追求したと思われます。これはもう、依存というより中毒に近いのではないでしょうか。こうした薬物使用を繰り返すことで脳は慢性的な異常状態となり、本人が辞めようと思っても脳の渇望欲求には勝てません。もはや自力でクスリを断つことは不可能と思われ、専門病院に入院して治療をする必要があると思います」

 沢尻の演技の才を惜しむ声はあるが、まずは薬物の入手経路などを明らかにして、きちんと治療してほしいものだ。

エンタメ