「ドミノ・ピザ」「ピザハット」「ピザーラ」の大手3社を中心にシェア争いを繰り広げてきた宅配ピザチェーン。現在は1000店舗以上を展開する「ドミノ・ピザ」が頭一つ抜きん出ているが、いよいよ「ピザハット」が本気を出してきたようだ。
「こんなピザを待っていた!」と、一部のラーメン好きを歓喜させているのは、ピザハットが2月3日から3月9日の期間限定、数量限定で販売する「豚ハット 濃厚背脂醤油ラーメンピザ」だ。
「ラーメンピザ?」と頭に「?」マークが浮かんだ人も多いだろう。この新作ピザは、クリスピー生地の上に、3種の豚骨エキスをブレンドした濃厚な豚骨スープと極太ラーメン、大きなチャーシューを豪快にトッピングした一品で、見た目はまさに「二郎系ラーメン」そのもの。価格はお持ち帰り2350円(税込)、デリバリー2750円だが、220円をプラスするとニンニクマシマシ仕様にできる。
また黒烏龍茶とセットになった「罪悪感を少しでも薄めたいんだセット」や、ギルティなメニューとして人気の「食べたいチキン全部入り裏サイドBOX」が付いた「限界突破!サイドセット」もあり、大食い勢に挑戦状を叩きつけている。
実際に食べてみると、麺が少し食べづらいものの、ニンニクがガツンと効いてラーメン二郎を確かにインスパイアしていることがわかる。さすがにもやしのトッピングはないものの、これはこれでピザとして十分完成していると言えるだろう。
「今年日本上陸52周年を迎えるピザハットでは、Z世代に響く商品開発に力を入れており、昨年はパクチーがこれでもかというほどトッピングされた『パクチーすぎて草』を発売し、パクチー好きを歓喜させています。パクチーも二郎系ラーメンも依存するほど好きな人がいる。それをピザで味わえるのは試みとして十分ありでしょう」(フードライター)
3大ピザチェーンの中でも、遊び心満点のマーケティング戦略で話題を振りまいている「ピザハット」。次はどんなピザでファンを驚かせてくれるのか。
(ケン高田)