インバウンドを中心とする旅行者の間で、厚みのある深型のスーツケースが流行しているのをご存知だろうか。
通常のスーツケースよりも奥行きがあり、実際に容量も大きいため、ここにきてよく見かけるようになった。ドイツのスーツケースメーカー「リモワ」では「トランクプラス」の名前で販売されており、日本では品薄状態が続いている。
長期間の旅用に目を付けていた人も多いだろうが、事前に押さえておきたい注意点もある。
まずメリットとしてはパッキングがしやすく、滞在先が狭めの部屋でもケースを開きやすいことが上げられる。大容量にもかかわらず、新幹線の棚に乗せられるのは便利だ。また、どれだけ需要があるかはわからないが「ヘルメット」が入るという報告もある。
一方でデメリットもある。一番大きいのは、日本の「コインロッカー」に入らないこと。スーツケースを転がしながら観光地を転々とするのは、煩わしさを感じるかもしれない。また出始めということもあってか、まだまだ価格がこなれておらず、一般的なスーツケースよりも割高だ。
他にも、利用者が少ない時期は、空港の荷物引き渡し場で自分のスーツケースが見つけやすかったというが、使用する人が増えればそのメリットはなくなってしまう。
「やっぱり普通の形が良かった」という人も少なくないため、購入を考えている人は十分検討を重ねたほうがいいだろう。
(ケン高田)