小池都知事肝いり「TOKYO縁結び」開始で「アプリ婚」が続出しそうなこれだけの根拠

 東京都が提供するAIマッチングシステム「TOKYO縁結び」が9月20日よりスタートした。

 同システムは、「独身証明書」や「本人確認書類」などの提出を条件に、価値観診断テストからAIが相性の良い相手を紹介。また経験豊富な専門スタッフが婚活中の悩みや心配事にも対応してくれるという。対象者は都内在住・在勤・在学している18歳以上の独身男女で、登録料は2年間で1万1000円。民間業者のマッチングアプリでは通常、男性月額3500~5000円程度かかるため、まさに格安といえるだろう。

 結婚コンサルタントが語る。

「東京都のアプリは独身証明の他に収入証明が必要で、低収入の人にとってはハードルが高そうに思えますが、逆にミエで高めの申告ができなくなるため、よりリアルな出会いが期待できます。2年間で1万1000円の登録料がかかりますが、これも相場に比べれば格安。費用やWeb面談、各種証明書の提出を義務づけることで、サクラや遊び半分の人を排除することができるのがメリットです。少子化対策にどれほどの効果があるかはわかりませんが、実際に結婚するカップルが続々と誕生するでしょうね」

 AIマッチングシステムを巡っては、すでに茨城県の一般社団法人「いばらき出会いサポートセンター」が2021年4月から「であイバ」をスタートさせており、現在3453人の会員を有し、これまでに200組の成婚を達成している。

 また、埼玉県が運営する「恋たま」は、2018年10月の開設から成婚退会506組、お見合い3万4797組、交際1万3355組という成功を収めている。東京都の場合は人口の割合からも、桁違いのカップルが誕生するのは間違いないだろう。

 一時は「小池都知事のおせっかい」などと揶揄された「TOKYO縁結び」だが、今後成婚者が続々と誕生すれば、都民の理解も広がるはずだ。

(ケン高田)

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