冬季では7年ぶりとなる全国規模の「節電要請」が12月1日から行われる。政府は企業や家庭に節電を呼び掛けているが、危機的な電力不足に心配の声があがっている。11月30日放送の「羽鳥慎一 モーニングショー」(テレビ朝日系)で、東京都の小池都知事が推奨するタートルネック着用について触れる場面で、出演コメンテーター陣から厳しい声があがった。
司会の羽鳥慎一が電力不足について「異常気象であるとか、ロシアの侵攻ですとか、不確定要素があるとはいえ、ただやっぱり『タートルネックを着ましょう』とかっていうのはなかなか厳しいのかな…という。これをやらざるを得ないんでしょうけど」とコメンテーターでジャーナリストの浜田敬子氏に話を振ると、「一人一人が節電を心がけることは大切」としながらも、「経産大臣とか都知事が個人にこんなアナログな方法をお願いするよりも、まずやることは他にないのかなと思います」とバッサリ。
浜田氏は街中のクリスマスのイルミネーションについて「みなさん期間を短くしていると思いますけど、私のまわりでも『え?電力ひっ迫してるのになんでこんなイルミネーションやってるの?』という声があります」と述べて、「個人がタートルネック着るとかっていうよりも、もう少しできることないのかな」と疑問を投げかけた。
これを受けて起業家の安部敏樹氏も「タートルネック(推奨)はナメてますよね」と口火を切る。
「こういうことが起きないために、先手先手を打つっていうことが行政がやるべきことなんで、それを『みなさんタートルネック着ましょうね』って。じゃあ、ボクもTシャツの上にタートルネック着るんですか?っていう話ですよね」
こう述べると、企業への節電要請が製造業に与えるダメージについて触れて、「今こそ輸出産業が頑張る時」「外貨を稼ぐべき時」として、「来年以降はこういうことが起きないように手を打つ、と。そしてできるだけ稼げるところに、みんなの関心を持っていくとかね」と行政に注文をつけた。
「安部さんといえば、代表を務める企業名をプリントした半袖Tシャツがトレードマーク。今は上にジャケットを羽織っていますが、夏場はTシャツ姿で番組に出演しています。ネット上では『半袖コメンテーターの言う通り、政府はナメてますよ』『国会もタートルネックでやれよ』といった声が噴出。実はこの日、アシスタントの森山みなみアナはタートルネックのニットを着て出演していましたが、マイクのケーブルで首元がヨレヨレになっていたのが印象的でした」(テレビ誌ライター)
テレビ局のスタジオが何度に温度設定されているのかは不明だが、大規模停電が起きないことを祈るばかりだ。