このところコメの価格高騰が話題になっているが、かつては「物価の優等生」と言われていた卵の価格も、再び上昇し始めているという。
卵の価格は昨年、高騰して話題になった。東京の卵Mサイズ(1kgあたり)の価格の推移を見ると、2022年1月は151円。その後、飼料価格の高騰、 鳥インフルエンザの流行の影響で、23年4月と5月は過去最高値となる350円に。ここから次第に落ち着いていき、11月は254円。今年1月には180円となっていたが、このところまた値上げの波が押し寄せ始めている。
「今年1月以降、再び上がり始め、4月には219円に。そこからいったん下がったものの、再び徐々に上がり始めて8月には214円に。原因は今年の酷暑で、ニワトリが夏バテ気味になり餌を食べなくなってしまい、M玉、L玉という大きな卵をあまり産まなくなってしまったからだとか。L玉は例年に比べ1割ほど値段が上がっているといいます」(生活情報誌ライター)
そして今後も、さらなる価格の上昇が予想されるという。
「先ごろ日本列島に大きな影響を与えた台風10号の影響で輸送が滞り、台風シーズンはまだ続きそうな気配。これで、ただでさえ高騰している餌が届かないようなケースが出てくると、さらに値段が上昇する可能性もありそうです」(同)
コメの次は卵…身近な食品に影響しそうなものばかりの高騰にはウンザリである。
(鈴木十朗)