昨シーズン復帰を果たしたフィギュアスケートの高橋大輔。4年のブランクを感じさせず、全日本選手権では2位という成績を収め、ファンからは世界選手権への出場も期待されていたが、世界大会に出るだけの準備ができていないとの理由で国内大会だけでシーズンを終えた。今シーズンはスケート連盟の特別強化選手にも選抜され、GPシリーズにこそ出場しないものの、全日本で表彰台に立って今年こそ世界選手権に出てくれるのではと多くのファンがその活躍を期待していたのだが…。
そんな中での“アイスダンス転向”に落胆するファンもいるようだ。
「アイスダンスは日本では強い選手がおらず、これまでの国際試合での最高位は15位にとどまっています。引退したクリス・リード選手とパートナーを組んでいた村元哉中選手がパートナー探しを続けるなかで、高橋選手に白羽の矢を立て、アイスダンスに誘ったようです」(スポーツライター)
ダンス好きで、今季のプログラムにもダンス要素を多く取り入れた新しい発想の内容構成にしていたという高橋。アイスダンスへの適応に問題はないだろう。また、新しい挑戦によってモチベーションが高まり、ジャンプがない分、シングルより長く続けられそうで、いいことずくめのようにも思えるのだが…。
「この転向に、ガッカリするファンが少なくないのです。昨シーズンは見送った世界選手権に、今年こそは挑戦してくれると思っていたのに、1月からアイスダンスに転向ということは、またもや全日本選手権だけでしかその演技が見られないということ。好きだからこそ悔しいというブーイングが出ているのです。他方、特別強化選手なのに国際試合には出ず、全日本への出場権だけを得ることに対する批判もありますね。その分の強化費枠を将来有望な若手選手に譲るべきということのようです」(前出・スポーツライター)
2022年の北京五輪を目指したいと公言している高橋・村元ペア。やるからにはファンを納得させる最高のアイスダンスを見せてほしいものだ。
(芝公子)