YouYuberフィッシャーズ、TBS感謝祭で大活躍でもテレビには向かない理由

 人気YouTuberがテレビでも大活躍だ。

 9月28日放送の「オールスター感謝祭’19」(TBS系)に、7人組YouTuberの「フィッシャーズ」からンダホ、モトキ、シルクロード、ぺけたんの4人が出演。番組終盤に開催された“ぬるぬる障害物走”ではぺけたんが他の芸人らを抑えて優勝を飾るなど、しっかりとその存在感を示してみせた。

「中学校の同級生で結成されたフィッシャーズは、アスレチックパークを制覇したり、ガチャガチャやクレーンゲームを遊び倒すなど、小中学生が身近に感じられるテーマで人気のYouTuber。ぬるぬる障害物走で優勝したぺけたんは身体能力で魅せるタイプではありませんが、普段から身体を張った動画の多い彼らゆえ、他の芸人よりもこのゲームへの適性は高かったのかもしれません。また100キロ超の巨体とコミカルな動きで人気のンダホは《古い順に並び替え「アルバムクイズ」》の早押しで見事チャンピオンに輝き、賞金15万円をゲット。彼らの活躍で、YouTuberに興味のない層にも“フィッシャーズ”の名前が届いたことでしょう」(ネット系ライター)

 SNSでも彼らのファンを中心に「フィッシャーズが大活躍!」といった声が続出。そんな彼らを巡っては、若者に浸透しているYouTuberを次世代のテレビタレントとして発掘したい芸能関係者からも熱い視線が送られている。ただ一方で、「テレビじゃ通用しない」と厳しい声も聞かれるという。

「今回の放送を観る限り《現時点ではテレビ出演は厳しい》との評価が多いようです。その理由は彼らのリアクションが内輪受けに終わっているところ。テレビタレントには常にカメラを意識した動きが求められますが、彼らは喜んだり驚いたりする場面でも仲間同士で盛り上がっている感が強く、視聴者が置いてけぼりになっていたのです。ンダホが早押しで勝った時や、ぺけたんがぬるぬる障害物走で優勝した時も、ガッツポーズは明後日の方向を向いており、カメラが正面からその笑顔を捉えることはできませんでした。普段から自分たちだけで出演と編集をこなしているフィッシャーズにとって、司会者のいる生放送番組は異次元な現場。もし彼らがテレビへの進出を目論んでいるのなら、常にカメラを意識することと、他人に編集されることへの覚悟を持つ必要があるでしょう」(芸能ライター)

 ファンの間からは今回の「感謝祭」出演に関して、普段のYouTube動画とは異なる固さや緊張感が感じられたとの指摘もある。もとより自分たちの才覚だけで578万人ものチャンネル登録者を集めてきたフィッシャーズゆえ、テレビ向けの意識をマスターできた日には、あっという間に人気タレントに躍進する可能性も十分にあるはず。

 YouTubeを観ない視聴者たちも、今から彼らの名前を覚えておいて損はないはずだ。

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