話題の「健康になる副業」試してみた!(1)1日1万8000歩の報酬は?

 厚労省が示した指針では、成人男性が健康を維持するには、1日9000歩のウォーキングが有効とされている。しかし、ただ歩くだけではつまらない。どうせなら、歩いて稼ぐスキマ副業に挑戦したところ─。

 最近、コンビニなどで見かけるスマホのレンタル充電バッテリー。どこでも借りることができて、どこでも返却できるのが魅力だが、利用状況によって、バッテリーの配置数にバラつきが出てしまう。それを解消するのがバッテリー補充のアルバイトだ。

 働くのに面接は不要。ユーチューブで週2回配信される「スポットワーク」の説明会を視聴し、登録を済ませれば準備OK。スマホで会員専用ページのマップを開くと、バッテリーが余っているスポットが緑、足りないスポットが赤で表示される。

 およそ1キロ離れた緑のポイントをタップし、表示されたコンビニへ向かう。到着後、マニュアルにあるように、

「おはようございます。チャージスポットのメンテナンスに参りました」

 と店員に声がけをして店内のスタンドへ。スマホの専用ブラウザからQRコードを読み取ると、カシャ、カシャ、カシャと焼き上がったトーストのようにバッテリーが飛び出す。そこで取り出したバッテリーを別のスポットで補充して、初めて報酬が発生する。

 先輩ワーカーからはこんな助言が。

「バッテリーをピックアップした後、慌てて補充先を探す必要はありません。猶予期間は2週間あります。その間、こまめにスマホをチェックし、不足状態のスポットに持ち込めばいいのです」

 それでも、バイト初日には、ひたすら歩きまくって8個の取り出し&補充に成功。歩数計には「1万8000歩」と表示されていた。気になる報酬は、1個あたり55円(税込み)。月末締めの翌月10日には440円が「LINEPay」で送金される計算だ。肉体労働の対価としては安すぎると思われるかもしれないが、副業評論家の風祭五郎氏はこう語る。

「バイクを使って効率的に回れば効率よく稼げるかもしれませんが、あくまでスキマ時間の有効活用と考えるべき。例えば自宅周辺で回収しておいて、通勤途中に補充していく。何かの〝ついで〟にコツコツ続けることが肝心です。なお、保有するバッテリーは自身のスマホの充電に使っても構わないので、ウーバーイーツなどのデリバリー業務と掛け持ちする人は多いですね」

 バッテリー切れの心配は不要。スマホを片手にマルチな副業生活で家計の足しにしようではないか。

(つづく)

マネー