5月15日~21日の1週間にAsageiBIZで配信し、数多く読まれたテーマをBEST8まで紹介する。第2位は、つばさの党から選挙妨害を受けた元候補者が、菊間弁護士のテレビコメントに憤慨したという記事。だが、本来の意図とは違うタイトルでネットニュースになったことが原因だったため、菊間氏はとんだとばっちりを受けた形だ。(初公開は5月16日)
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「おい菊間、お前、なんだお前。欲求不満か、菊間千乃52歳」
日本保守党の飯山陽(あかり)氏がYouTube「飯山あかりちゃんねる」のライブ配信で怒りの声をあげたのは5月14日夕方のことだった。飯山氏は4月28日投開票の衆院東京15区補選に立候補。選挙期間中に「つばさの党」から妨害を受けた被害者の一人と知られている。大激憤の経緯をメディア誌ライターが解説する。
「14日に放送されたテレビ朝日の『羽鳥慎一 モーニングショー』で、13日につばさの党の本部などに家宅捜索が入ったニュースを取り上げました。番組ではつばさの党・根本良輔幹事長の『不当なガサ入れ』という発言を紹介。さらに選挙期間中の妨害行動をオンエアしました。これを踏まえて、コメンテーターで弁護士の菊間千乃氏は、『今この段階で家宅捜索するのはなんだろうって…』と述べて、『つばさの党がおっしゃる気持ちもわからなくはない』と発言。あくまで家宅捜索への反応に関する意見でしたが、この部分が切り取られて『一定の理解も』というタイトルでネットニュースになってしまったのが騒動の発端です」
すると、菊間氏の発言を紹介したネットニュースに飯山氏が反応。自身のⅩを更新し、こう綴った。
《「確かにつばさの党のおっしゃる気持ちも分からなくはないなと思った」と加害者に寄り添う菊間千乃とかいう弁護士さんよ、拡声器を使い警察署前で「飯山あかり48歳!欲求不満か!オレとチューしたいのか!」と暴言を吐かれYouTubeで生配信された私の気持ちがわかるか?》
Ⅹの更新から数時間後、飯山氏は自身のYouTubeでライブ配信を行い、冒頭の発言へとつながったという。
「飯山氏の頭の中で、菊間氏は“つばさの党に寄り添う弁護士”になっている印象。そのうえで飯山氏は自分がつばさの党から受けた罵詈雑言を、“菊間氏”に置き換えて『あんた、こういうふうに警察署の前で拡声器使って、でっかい声で知らん男に言われたいですか?』と、再現したのです。とはいえ、菊間氏が『わからなくはない』と“一定の理解”を示したのは、あくまで家宅捜索の件で、選挙妨害については否定的な見解を示していました。飯山氏は『テレビは見ない』と言っていましたし、菊間氏にしてみれば、切り取り記事のトバッチリとも言えます」(前出・メディア誌ライター)
つばさの党の選挙妨害をめぐる議論がある種のタブーにならなければいいのだが…。