【大相撲夏場所】元白鵬が追い詰められる旧宮城野部屋力士の大量休場

 大相撲夏場所が初日(5月12日)を迎えたが、いきなりの大混乱だ。1横綱4大関が揃って敗れ、出場した5人以上の横綱・大関が敗退したのは2006年秋場所6日目以来、18年ぶりのこと。初日だけで言えば昭和以降で初の異常事態となった。

 情けないのは取組後、支度部屋で取材に応じたのが大関2場所目となる琴ノ若改め琴桜のみで、「いつも通り必死に相撲を取るだけ。初日なのでしっかり切り替える」との一言だけ。ほか4力士は付け人に指示をさせ“取材拒否”するという体たらくぶりだった。

 一方、今場所は春場所で優勝した尊富士を筆頭に、関取衆が4人休場した。そればかりではない。不祥事で無期限閉鎖中の旧宮城野部屋の力士が、西幕下51枚目宝香鵬(ほうかほう)を筆頭に10人も大量休場している。

 その中には関取経験者で昨年夏場所に脊髄損傷の大怪我を負い7場所連続休場となった東序二段100枚目の炎鵬(えんほう)もいるが、ほとんどが宮城野親方(元横綱白鵬)がスカウトした力士たち。休場した力士たちがこのまま大量引退となれば、再び宮城野親方の責任問題につながりそうな気配だ。

(小田龍司)

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