サムスン、ファーウェイが繰り出す「折りたたみスマホ」に需要はあるの?

 世界のスマートフォンシェアで首位とされる韓国サムスン電子と、2位の座を米アップルと争う中国ファーウェイが、それぞれ2月20日と24日、立て続けに“折りたたみスマホ”の発売を発表。

 サムスンの「Galaxy Fold」は4月26日、ファーウェイの「Mate X」は今年半ばの発売を予定しているのだが、“果たして需要はあるのか?”と市場は懐疑的だという。

「折りたたみスマホのメリットは、折りたためばスマホとして、開けば大きな画面のタブレット端末として利用できる点にあります。しかし現時点では、それ以上にバッテリーの持ちが悪い、液晶画面が傷つきやすい、重い、値段が高いなど、デメリットの方が圧倒的に多く、定着しないとの見方が大半のようです」(家電ライター)

 そのお値段は、「Galaxy Fold」が約22万円で、「Mate X」が約29万円。確かに、我々庶民が手を出すには相当な覚悟が必要で、ネット上でも《スマホとタブレット端末の両方を買った方がよっぽど安い》《29万円出すならハイスペックなデスクトップを買う》といった声が相次いでいる。

「折りたたみスマホは2013年にドコモから出ているのですが、話題性だけでまったくヒットせずに消えていきました。スマホをわざわざ開いて操作するという習慣がないことから、やはり定着するのは難しいでしょう。ただ、米アップルも開発中と言われており、重さなど使い勝手の問題をクリアして発売される可能性が高い。そこが起点となって、サムスンやファーウェイが廉価版を出せば、徐々に普及していく可能性はあります」(ガジェット情報サイト記者)

 高速通信規格「5G」時代は、どんなタイプのスマホが制するのか。

(小島洋三)

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