バイデン大統領の「核のボタン権限」が怖い「言い間違え」「勘違い」オンパレードの“側近ヒヤヒヤ”

 いよいよ米大統領選挙まで7カ月と迫った。バイデン氏は現在81歳。アメリカ史上最高齢大統領だが、このままいけば民主党候補としてトランプ前大統領と戦うことになり、仮に11月の大統領選で再選した場合、退任時にはなんと御年86歳となる。

 いかに高齢化社会とはいえ、それはそれで様々な問題を孕んでいることも事実だ。というのも最近、やたらと目立つのが、バイデン氏による外国首脳の名前や国名の言い間違え。

「例えばドイツの大統領を『ミッテラン』と呼んだり、エジプトのシシ大統領を『メキシコの…』などと勘違いする。大統領選に向け今年2月に行った集会演説でも、大統領就任後初めて臨んだ21年のG7でのエピソードを紹介した際、ドイツのメルケル前首相を17年に死去したコール元首相と勘違いして、側近を慌てさせたといいますからね。バイデン氏の周囲では次はどんな言い間違いが飛び出すのか、演説のたびにヒヤヒヤものだといわれています」(外報部記者)

 そんな同氏の記憶力低下を米司法省という公の機関が認めたのは、今年2月のこと。バイデン氏の私邸などで機密文書が見つかった事件を担当する特別検察官が「訴追したとしても、陪審員はバイデン氏を『記憶力の悪い老人』と見て有罪にしない、と判断した」として、この事件でのバイデン氏訴追を見送ったことで、記憶力低下が司法省によりお墨付きを得た、として全米に衝撃が走った。

「この発表に対しバイデン氏は急遽、ホワイトハウスに記者団を集め、事情聴取の際に息子の死についての話題になり、話すつもりはないと思って曖昧に答えたが、そこを逆手に取られたとして『私が息子を亡くした日を忘れたとまで書いてある。よくもそんなことを言ってくれたもんだ!』と大激怒している。ただ、司法がそう判断したことで、高齢不安がさらに信憑性を帯びたことは間違いありません」(同)

 そんなこともあり、「身内」の民主党下院議員ら31人がバイデン氏に書簡を送り、「核兵器の発射ボタンを押す権限を手放すよう求める」動きも起こっているが、

「ロシアを含め中東問題が激化する中、第3次世界大戦、つまり核戦争のリスクが懸念される中で、やはり『記憶力の悪い老人』が核ミサイルのボタンを持っていることは、米国だけではなく世界にとって恐怖であることは間違いない。しかもバイデン氏は、昨年6月に行われた西部コロラド州空軍士官学校の卒業式典でも壇上でつまずいて転倒、介助される場面あり体力の衰えも隠せない。以降、安全を考慮してなのか歩く速度もかなりゆっくり。やはり、安全保障や外交というものは、国を担う上で命がけのせめぎあいで、とてつもないエネルギーが必要となるはず。今のバイデン氏にそのエネルギーがあるかどうか。有権者の冷静な判断を期待したいですね」(同)

 とはいえ「もしトラ」だとしても、その先には問題が山積していることも事実。どう転がっても不安だらけだ。

(灯倫太郎)

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