スポーツジムを展開するRIZAPグループは3月28日、低価格ジム「chocoZAP(チョコザップ)」に追加料金なしでカラオケやランドリー(洗濯・乾燥機)などが利用できる新サービスを導入すると発表した。
「チョコザップではこれまでも、セルフネイルなどトレーニング以外のサービスを提供していましたが、4月からはカラオケ、ランドリーのほかにピラティス、セルフフォト、キッズパーク、トレーニングサポート、chocoZAPメディカルの7種が新たに追加されます。提供は店舗によって異なり、4月中にはカラオケが20店舗、ランドリーは70店舗、ピラティスは100店舗で利用できるようになる予定だといいます」(社会部記者)
3月時点のチョコザップの店舗数は1383店舗になる見込みで、4月には全都道府県への出店も達成する予定だという。しかし、会員数は2月14日時点で112万人と新規の伸びが鈍化傾向にある。そこで、月額3278円のままで新たなサービスを導入し、キッズパークでは親子連れの、カラオケでは高齢者などの、今までとは違った層の入会を狙っているとみられる。
「しかし、トレーニングを目的としてすでに入会済みの会員にとっては、そこまで嬉しい拡充とは言えないかもしれません。これまで多くの利用者はチョコザップにシャワーがないことを不満に思っているようですが、それでも低価格ジムだから仕方ないとあきらめていたのです。それにもかかわらず、カラオケやセルフフォト、キッズパークなどトレーニングとは直接関係ないサービスは次々と導入され、『だったらシャワーやトレーニングマシンのメンテナンスを何とかしてくれ』と思っている人も多いのでは。新サービスの導入によって利用者が増え、例えばロッカーが使えないなどの弊害が出た場合には退会を考える会員も出てくるかもしれません」(スポーツトレーナー)
果たして、新サービスの導入は吉と出るか凶と出るか。
(小林洋三)