「やっぱ野球は素人か」「またチンプンカンプンなことを…」などと巨人以外は興味ないのか」といった批判の的となったのは、「サンデーモーニング」(TBS系)で司会を務める関口宏。2月18日放送回で、野球のナックルボールをめぐる発言が物議を醸している。
番組のスポーツコーナーで「異色のナックルボーラー」と題して取り上げたのは、21年に育成4位で入団した広島カープの坂田怜投手。背番号は122。2月11日に行われた紅白戦に登板し、打者3人を7球で打ち取るシーンが流れ、フリーアナウンサーの唐橋ユミは「坂田は投球のほとんどがナックルという現在のメジャーでは見られなくなった独特の投球スタイル」と紹介していた。
スタジオでは関口宏が「ナックル…時々聞いてましたけど昔から」と言うと御意見番で元メジャーリーガーの上原浩治氏が、ナックルボールについて解説。「揺れてどこに行くかわからないんですよ」と述べ、球の握りを披露。ボールにツメを立てるようにして「スピードはぜんぜん出ないです。思い切り振れないので。ここで、小手先で」と投球動作を見せる。これに関口は「投げるピッチャーだってどこに行くかわかんないで投げてる」と話し、上原氏は「キャッチャー泣かせのボール」と付け加え、キャッチャーはナックルボーラー用のミットを使用すると説明した。
ナックルボールに興味シンシンの様子の関口は「で、上原さんは投げたことない?」と聞けば上原氏は「投げられないです」と即答。関口がすかさず「どうしてなの?」と理由を尋ねると、上原氏は困惑気味に「どうして? う~ん」と間を置いてこう答えた。
「変化球というのは人それぞれ、これが投げられる、これは投げられないっていうのがあるので、僕はナックルは投げられなかったです」
関口は「へ~、そんなもんなの。へ~」と感心した様子だったが、SNSでは「指の長さとかあるんだよ」「もしやプロは全球種投げられるとでも?」「誰でも実戦で投げられるボールじゃないよ」「上原さんに『そんなもん』は草」などとツッコミの声が…。
「ナックルボールの解説にイマイチ納得がいっていない関口さんに、上原さんはサッカーの元日本代表、本田圭佑選手の無回転シュートを引き合いに出して再度説明をしていましたが、関口さんの反応は『いろんなことがあるんだなぁ…』と素っ気ないものでした。不毛な“ナックル問答”でも真摯に対応した上原さんには特大の“あっぱれ”を差し上げたいですね(笑)」(メディア誌ライター)
今年3月末をもって番組を勇退する関口。広島カープの坂田投手には、それまでにオープン戦で結果を出し、“ナックルボーラー”として「あっぱれ」をゲットしてもらいたいものだ。
(福島シゲル)