軽率な言動や誤読、事実誤認などで、数限りなく炎上を繰り返した2022年のエンタメ界。数日で治まったケースもあれば、中には致命的な失態で名声と金まで失ったケースも…。世間を騒がせた「炎上ワースト10」を選出し、振り返ってみた。
第10位は日本維新の会の中条きよし参院議員。11月15日、参院文教科学委員会で質疑に立った際、あろうことか、自身の新曲と12月28日に行われた芸能生活最後のディナーショーをPRしたのだ。与野党から「個人の宣伝ではないか」との批判が続出し、ネット上でも大炎上した。翌16日、中条氏は「不適切であった」と謝罪。自身のヒット曲「うそ」のようなPR発言だった。
第9位は同じくタレント議員の自民党・今井絵理子参院議員。10月2日に沖縄で行われた「沖縄アクターズスクール」のコンサートにSPEEDのメンバーと参加。往年のファンは熱狂したが、翌3日に臨時国会が始まることから、議員としての自覚を問う批判が殺到した。これに対し今井氏は、10月3日更新のツイッターで「練習時間は実質10分のみ!昼休みを削りましたとさ」と逆ギレし、この発言が原因で再炎上してしまったとさ。
第8位はタレントの関口宏。11月20日放送の「サンデーモーニング」(TBS系)で、軽率な発言をしてしまった。この日のスポーツコーナーでは「FIFAワールドカップカタール大会2022」について特集。同じサッカーの話題ということで、関口は「こぼれ話みたいなんだけど」と切り出し、11月13日に行われた「J1参入プレーオフ決定戦」を紹介した。しかし、サッカー解説者の中西哲生氏から「こぼれ話じゃないですよ!重要な試合です!」と厳重注意を受けてしまった。ファンにしてみれば、昇格をかけた試合が「こぼれ話」と表現されるのはガマンできなかったはずだ。
第7位はタレント・武田鉄矢だ。11月13日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演したときのこと。番組では米国の中間選挙を特集し、ミュージシャンの西川貴教が米国と日本では若者の選挙に対する意識が違うなどと力説していたところ、武田が突然「すみません、ひとつ海の向こう(のことを)聞いていいですか?」とカットイン。続けてリモート出演していた米国在住のお笑いタレント・野沢直子に「直子さーん!やっぱ物価っていうのは高いの?」と、これまでの流れとは全く関係のない質問を繰り出した。しかも、武田は過去にも同じ質問を野沢にしていた。炎上騒ぎになったのは言うまでもない。
「タレント議員は注目されやすく、中条氏も今井氏も少し考えれば自身の言動が批判を浴びるのは容易に想像できるはず。それがわからなかったとしたら、議員としての危機管理意識は低く、国会議員に向いていないと指摘されてもしかたありません。また、情報番組のMCの軽率な発言や、大物タレントの傍若無人な振る舞いも問題となりましたね」(芸能記者)
10〜7位まででこのありさま。上位にランクインした炎上ぶりとは、いったい?
(石田英明)
*2022年「炎上」ワースト10(中)につづく