阪神・岡田彰布監督が今年も策士ぶりを発揮している。
2月23日には那覇で、3月10日には甲子園で巨人とのオープン戦が組まれているが、岡田彰布監督は「今年は巨人が来るよ。相当、やってくる」と、連覇の壁になるのが2年連続Bクラスの巨人だと断言。
さらに開幕戦(3月29日)は春の高校野球大会で甲子園が使えないことから、阪神は敵地・東京ドームでの対戦が決まっているものの、「お客さんも喜ぶからな。そりゃ日程作る方もそう思うわ」と涼しい顔だ。
「今季も岡田監督の方針で阪神は大型補強は一切していませんが、投手では2年目19歳の左腕・門別啓人、育成から上がってきた2年目・野口恭佑外野手、高卒3年目・前川右京外野手の3人を岡田監督はベタ褒め。大阪のスポーツ紙では連日見出しになっていますよ。ただ、開幕戦まで巨人戦はもとより、セ・リーグとのオープン戦では起用しない方針のようです」(阪神担当記者)
自前の若い戦力を、来たるべき巨人との開幕戦に向けスタンバイさせるというわけだ。
「先日漏れ伝わってきたのですが、実は岡田監督は、第3回のWBC(2013年・山本浩二監督)の時、当時のコミッショナーから侍ジャパンの監督のオファーを受けていたという。チームはもちろん監督についても、今年もネタの宝庫で助かりますよ」(前出・阪神担当記者)
MLBの大谷翔平の話題に押されっぱなしだが、日本球界は最年長66歳の岡田監督頼みが現状のようだ。
(小田龍司)