トランプ前大統領が露骨に警戒するテイラー・スウィフトの絶大経済効果と政治発信力

 2月7日~10日の4日間、東京ドームで来日公演を行ったアメリカの人気歌手、テイラー・スウィフト。

 東京公演後、とんぼ返りで帰国し、ラスベガスで開催されたスーパーボウルを観戦。交際相手のチーフスのTEトラヴィス・ケルシーに熱い声援を送っていたが、チーフスが25―22で49ERSを下し、最高の結果に。試合後、テイラーはフィールドに下り、勝利インタビューを終えたケルシーと熱いキスを交わしていた。

 東京公演では多くの芸能人が公演に訪れたことを報告し、VIP席では一部マナー違反の観客がいたことが話題になったが、4日間の公演の経済波及効果は341億円との試算もあり、チケット、物販に加え、宿泊、交通費、観光での支出拡大が見込まれた。

「2023年の全米ツアーでは、チケット売上が約10億4000万ドル(約1480億円)で史上初の10億ドル超え。グッズ販売は2億ドル(約280億円)に上りました。テイラーの経済効果は米国内総生産(GDP)の押し上げに貢献したとされ、その影響力から『スウィフトノミクス』と呼ばれます。テイラーが観戦したスーパーボウルのテレビCMは30秒で約700万ドル(約10億円)でしたが、“テイラー効果”で女性をターゲットにした広告が増えたといいます」(女性誌ライター)

 テイラーといえば、過去に民主党支持を公言し、選挙参加をファンに呼びかけた。その影響力を意識してか、共和党トランプ前大統領は11日、自身のSNSでテイラーにバイデン支持はあり得ないとけん制し、ニュースになっている。

 テイラーは経済効果だけでなく、政治的にもさらに存在感を増していることは間違いない。

(鈴木十朗)

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