海外サッカーやバスケットなどは現在シーズンオフ。選手の移籍に関するニュースが連日報じられ、6日にはNBAのロサンゼルス・レイカーズが22‐23シーズン終了後にFA(フリー・エージェント)となっていた八村塁との再契約を発表。推定3年5100万ドル(約70.7億円)で、来年メジャー史上最高額の契約を結ぶことが確実視されている大谷翔平(エンゼルス)は別として、日本人アスリートでは6年1億800万ドル(約150億円)の長期契約中のダルビッシュ有(パドレス)、5年9000万ドル(約125億円)の吉田正尚(レッドソックス)に次ぐ大型契約となる。
他にも先日第一子を出産していたことが明らかになった大坂なおみ、ケガでの長期欠場から復帰した錦織圭のテニス選手2人も莫大な広告収入などで年収ランキングでは毎年上位。だが、こうした巨額を稼ぐ者たちがいる一方、意外と収入が多くないのが海外組のサッカー選手たちだ。
先日、所属するセルティックと新たに4年契約を結んだスコットランド・プレミアリーグ得点王の古橋亨梧の新年俸について英国メディアは「昨シーズンの年俸100万ポンド(約1.8億円)の倍以上」と報じているが見劣りする感は否めない。久保建英(レアル・ソシエダ)や三笘薫(ブライトン)といった森保ジャパンの主力選手たちも同様で、広告収入を合わせても競技による圧倒的な収入格差があるのが現状だ。
「サッカー界は移籍金は莫大ですが、年俸で10億円を超えるのはビッグクラブのレギュラークラス、または高額オファーで最近話題のサウジアラビアリーグの外国人選手くらいです。おそらくサッカー日本代表のスタメン11人の年俸を合わせても来シーズン100億円以上とも言われる大谷選手1人の年収には届かないと思います」(スポーツジャーナリスト)
年収という視点で見た場合、サッカー界にはまだ本当のワールドクラスの日本人選手はいないようだ。