日本ブームで「空き家を中国の富裕層に…」杉村太蔵の“売国土”発言が炎上

 元衆院議員でタレントの杉村太蔵(43)が7月16日放送の「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)に出演。世界各国で日本食や日本文化がブームになっている事を受けて、中国や東南アジアに向けて日本の“あるモノ”を売るべきだと持論を展開した。しかし、視聴者からは賛同を得られず、放送後ネット上では批判コメントの書き込みが相次いだ。

 この日の放送では、世界で起きている様々な“日本ブーム”を特集。香港や韓国で日本発祥の食べ物や食文化が流行っていることなどを取り上げた。“日本ブーム”を喜ぶ一方で、食品や人材、技術などの海外流出に拍車がかかるのではないかという見方を番組は紹介。スタジオ出演した杉村も、「これからどんどん日本食を外に出していこうっていう発想って、僕はそろそろブレーキかけたほうがいいんじゃないかな」と、海外流出に待ったをかけた。

 杉村はその理由として「例えばマグロでも、サンマなんか典型かもしれませんけど、『おいしいおいしい』って言うから中国の方々が、真似して一気に食べちゃうから、(中国は市場が)デカいから。だからね、もうあんまりアピールしなくていいんじゃないかと思うんだよね」と、中国の乱獲により、日本では不漁が続いているサンマを例に挙げて力説。さらに杉村は“日本で余っているモノ”“買ってほしいモノ”をアピールするべきだと持論を展開し、こう続けた。

「一番余っているのは、空き家ですよ。地方の空き家。これ、北海道で面白い不動産屋さんがいましてね。特に中国とか東南アジア向けにね、日本の空き家をね、仲介している会社があるんですよ。そしたら中国のそこそこのお金持ちが、もう、相続してもどうにもならないボロボロの家、二束三文でもいいから誰かもらってくれる人いないかって、そういうのをね、中国の富裕層に紹介して、買ってくれてリフォームして、で、たまに別荘として使ってるの。そういうね、日本で余っているモノを見つけてアピールしたらいいんじゃないかと」

 空き家問題の解決にもなる海外向けビジネスを提案した杉村だが、巷では外国人住民が増えることによる地域のコミュニティに与える悪影響や治安悪化に対する懸念も囁かれている。放送後ネット上の視聴者からは《杉村太蔵は何言ってるんだ?土地の権利取られたらどうしようもないだろ!》《日本の国土を海外に明け渡すような無神経で能天気な発言を取り消してほしい》《もう既に空き家ビジネスで治安が悪化した地域あるのによく言うな》《日本の土地を外国人に二束三文で売るって大丈夫なの?》《バカすぎる発言、これテレビで放送して大丈夫か…》などと批判が殺到した。

 余っているモノをアピールするという発想は悪くないが、地方の空き家を外国人に売り渡した後のリスクもしっかり考えるべきかもしれない。

(浜野ふみ)

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