NHK・松尾剛アナが55歳早期退職 フリー転身せずの報に「もったいない」の声

 ダンディな白髪と凛々しいメガネ姿が印象的なNHKの松尾剛アナウンサー(55)。タレントのうじきつよしに似ていることでも知られている。

 その松尾アナが早期退職制度を利用し、早ければ今年6月いっぱいで退局することをスポーツ報知が報じた。記事によると、プライベートな理由で退局し、フリーアナへの転身、民放への移籍の意向はなく、次の仕事は未定だという。

 松尾アナは2020年4月から広島放送局へ異動。東京アナウンス室時代は「NHKニュースおはよう日本」「サタデースポーツ」「サンデースポーツ」「ニュース シブ5時」などのキャスターを担当。役職はエグゼクティブアナウンサーだ。

 同局の看板アナウンサーの1人だが、過去には問題発言も。18年4月放送の「シブ5時」で、賃金格差のテーマを取り上げた際、晩婚化の話題に関連し、当時32歳の同局・寺門亜衣子アナに「寺門さんの婚期が少し遅れて……」などとジョークを放ったのだ。後日、同番組の放送内で松尾アナは寺門アナに「ごめんなさいね。番組が終わった後、スタッフからすごく抗議されまして。それ、セクハラですよ!って」と謝罪。寺門アナは「ひとつ言っておきますと、32歳は晩婚じゃないですからね」と笑って釘を刺し、事なきを得た。

 勇み足もあったが、松尾アナが人気アナであることには変わりない。フリーアナの古舘伊知郎が17年4月、「ごごナマ」(NHK)に出演した際、気になるNHKのアナウンサーとして、松尾アナを挙げた。古舘は松尾アナについて「カジュアルでノーネクタイなのに、ニュース読みは音声にネクタイが宿っている」と、おしゃれな見た目とアナウンス力の高さのギャップを独特な表現で大絶賛した。

「フリーに転身すれば、民放各局から引く手あまたでしょう。実にもったいない話です。群雄割拠といわれるフリーアナの世界ですが、NHK出身者は別格。『DayDay.』(日本テレビ系)の武田真一アナ、『報道ステーション』(テレビ朝日系)の大越健介キャスター、『news zero』(日本テレビ系)の有働由美子アナなど、大型番組のポストに起用されています。松尾アナの人気と実力を考えれば、フリーに転身してもしかるべきポストが用意されるはずです」(週刊誌記者)

 NHK公式HPのプロフィールには、「もしアナウンサーになっていなかったら…」の問いに「専業主夫」と答えた松尾アナ。退局後の動向が気になるところだ。

(石田英明)

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