デヴィ夫人だけじゃない! 戦地を訪れた芸能人たち

 1月24日、支援物資を届けにウクライナの首都キーウに訪れたことをSNSで明かしたタレントのデヴィ夫人。松野博一官房長官は同日の会見で「直ちに退避を」と呼びかけたが、82歳と思えない行動力や戦地に足を運ぶ危険を顧みない姿勢が称賛を集めている。

 ウクライナ戦争が始まった昨年2月以降、ショーン・ペンやアンジェリーナ・ジョリーなどハリウッドスターたちが現地を訪問しているが、日本の芸能人ではデヴィ夫人が初めて。ただし、こうして戦地に自ら足を運ぶ有名人は彼女だけではない。

 古くは90年、湾岸戦争下のイラクに単身乗り込み、人質となっていた日本人300人以上を解放させたアントニオ猪木。当時は参議院議員だったが、政府ですら成しえなかった偉業は、今でも伝説として語り継がれている。

 また、黒柳徹子(89)は06年にコートジボアール、13年には南スーダンなど内戦が続くアフリカの途上国を訪れ、女優の藤原紀香(51)は02年夏に副大統領が暗殺されるなど同じく内戦状態にあったアフガニスタンを視察。さらにアグネス・チャンや竹下景子、知花くららなども紛争地帯への訪問歴がある。

「彼女たちはいずれもユニセフや国連世界食糧計画(国連WFP)などの親善大使。戦争や紛争地帯といっても訪れるのは戦場から離れた比較的安全な場所ですが、それでもテロや戦闘に巻き込まれるリスクはある。しかも、基本的にボランティアで無償での活動となります」(戦場ジャーナリスト)

 これに対し、今回のデヴィ夫人のケースは、自身が設立した特定NPO法人「アース・エイド・ソサエティ」による民間支援活動だ。

 他にもLUNA SEA とX JAPANとのギタリストで、現在はTHE LAST ROCKSTARSとしても活動するSUGIZO(53)もNPOと協力した支援活動の一環で、イスラエルとの戦闘が続くパレスチナを18年に訪れている。

「ただし、民間支援活動だと護衛などの警備体制は、親善大使に比べてどうしても手薄になりがち。緊張状態にある国や地域だと絶対安全なんて場所は存在しないので危険が伴います」(前出・戦場ジャーナリスト)

 やはり簡単に真似できることではないようだ。

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