山手線ゲームで最後まで出ないことが多い「駒込駅」。外国人も駒込駅の存在理由について疑問に思っているようだ。1月23日の「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系)で放送された外国人の発言が話題になっている。
番組はまるで外国のような「ガチな場所」を調査。イスラム圏の住人が多い大阪府西淀川を番組スタッフが訪れた。するとパキスタン出身でパキスタン料理の店主をしている男性が、日本の鉄道について「日本の関東のほうは駅に止まりすぎ。山手線が駅に止まりすぎ」と素朴な疑問をぶちまけた。そして「駒込に何があるんですか?」と続けた。何もないのに止まる必要はないというのである。
これにマツコ・デラックスと村上信五は大爆笑。マツコは「いや素晴らしい」と納得したようだった。それもしかたのないことだと鉄道ライターは言う。
「駒込駅の1日あたりの平均乗降人員は9万9082人で、JR東日本の駅としては99番目にあたります。山手線駅での知名度で言ったら鶯谷、田端と下位を争うことでしょう。ただ、駅周辺の賑やかさでは3駅の中でも一番下かもしれません」
SNSにも「確かに何もないな」「そもそも駒込駅で降りたことがない」とパキスタン人男性の意見に賛同する声は多い。ところが、先の鉄道ライターは「絶対に見逃せないものがある」としてこう話す。
「駒込駅から田端方面に400mほどの位置に『第二中里踏切』があります。これは山手線唯一の踏切で、鉄道ファンにはよく知られています。休日にはカメラを手にする撮り鉄の姿を見かけることも。朝の通勤時間帯はほぼ閉まっているので、『開かずの踏切』と呼ばれています。そんな第二中里踏切ですが、なかなか開かないこと、閉まりかけで無理に通ろうとする人がいることを理由に廃止が決定。近くに迂回ルートとなる橋が完成する29年にはなくなる予定です」
駅周辺にはツツジで知られる「六義園」やバラの名所である「旧古河庭園」もあり、花のシーズンには多くの観光客が訪れる。お店や飲食店は多くないが、見どころは少なくない。ぜひマツコ・デラックスやパキスタン人男性にも教えてあげたいものだ。